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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「掉尾の一振を確実に取っていきたい」=
 (有料メルマガ第463回・2017/12/19配信号)


※注 2017年12月現在の内容ですので留意下さい。


【前略】


 ブログなどで自分が投資した株のことを書いていると、その株で儲けを取らないと恥ずかしいという、変なプライドが生じることがあります。

 プライドの高い人は自分の投資判断が間違えだったと認めることが出来ないために損失を拡大してしまうことが多いです。

 このプライドというのは何なのかと、かなり昔に考えたことがありました。
 広辞苑には「誇り。自尊心。自負心。矜持」と書いてありました。こう見ると良いことのように思えます。ただ、もう少し詳しく調べてみると、良い意味ばかりでなく悪い意味で使われていることもあることがわかりました。

 「自分の能力や家柄、容姿が優れていると自慢すること。自分自身が人より優れた存在だとうぬぼれること」などのように、ちょっと鼻持ちならない意味に使われることもあるようです。

 このうぬぼれや自慢という感情は、自分に対するおごりから発生するマイナスの感情です。あえて名づけるなら、この『悪いプライド』を持って相場に対処すると、「自分の投資判断が正しくて、現在の相場が間違っているのだ」などと思い込んだり、自分の投資判断が絶対正しいなどと意地を張るようなことも起こります。その結果、損切りができないままで損が拡大し、抜き差しならない大損をしてしまうこともあるわけです。

 相場で利益を上げることにおいて、こんな『悪いプライド』は無意味だと思います。

 では『良いプライド』とはどんなことなのでしょうか。
 私は『良いプライド』というのは『自分を信じることだ』と考えるようにしています。

 信じるのは『自分の判断(=考え)』ではなく、『自分そのもの』です。
 ですから、相場と対峙して自分の判断が間違いだとわかったときは、『誤ったと自分の判断』を素直に「間違いだった」と認めることができるようになりました。

 自分を信じていればこそ、「間違いを間違いだ」と認めることができるようになりました。

 実は、自分の判断を捨てられないのは、自分が間違えだと認めると、自分の価値が下がる、価値が下がるのは耐えられない。そんな考えから発生しているように感じています。でも、良いプライドを持っている人間は、『自分の価値』が判断の間違いなどで減ってしまうほど小さなものではないと理解しています。

 自分をとても大事にしているからこそ、“愚かな感情に引きずられて間違った判断に固執する”危険を避けることができるのです。私はこれを「自分自身に誠実なこと」と考えることができるようになりました。

 投資ばかりでなく、企業でも社会でも『悪いプライド』のために他人を平気で傷つける人間がいます。そんな人間はいずれ自滅していくでしょう。

 そして、相場では特に自分自身との戦いを余儀なくされます。『悪いプライド』に代表されるようなマイナスの感情を抱えていては、自分本来の力を発揮することができず、大損をして相場から退場させられてしまう可能性も高くなります。
 仕事でも相場でも、人生でも、自分を信じ、自分の判断を信じてチャレンジすることは、本当に大事なことです。

 しかし慢心し、過信してはいけないのです。常に自分の判断が正しいのかを再度確認したり、検証したりする作業が必要です。株式投資を行うことで、この訓練をたくさんさせてもらえました。

 人間には判断ミスがよくあります。ですから、判断ミス自体に悔やむ必要はありません。判断ミスと感じたら、素直に「ごめんなさい、間違えました」と認めて修正することが大切なのです。

 そして、すぐにどう対処したらいいかを全力を持って考えるのです。相場では間違いをした時に、そのとき自分ができる最善の策を考えて、すぐに実行しなければ損を拡大してしまう場合も多いです。

 中長期投資を志向していても、ときには損切りが必要になることも生じます。損するのは非常に堪えます。経済的にも痛いですし、心にも大きなストレスを生じます。しかし、このとき悔やんだりして時間を浪費してはいけないことを株式投資を行って身にしみて学ぶことができました。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)