日経平均が大幅に調整する大発会の株式相場で目を引いたのは一連の防衛関連銘柄が人気を集めたこと。

 石川製作所(6208)や豊和工業(6203)、細谷火工(4274)といったお決まりの銘柄群が軒並みストップ高。また、本日は防衛関連銘柄として日本アビオニクス(6946)もストップ高を演じていたが、これは日本産業パートナーズ系のファンドによるTOBに絡んだ動きかも知れません。

 このほかでは5G関連の多摩川HD(6838)の株価が3000円台に乗せるなど持前の仕手性を発揮していた。

 また、防毒マスクの重松製作所(7980)がストップ高を演じていたほか防衛省向け防毒マスク納入に実績のある興研(7963)も一時210円高の1564円まで買われるなど有事に備えた物色気運が一気に盛り上がってきた。

 興研株は筆者が過去1年半余りウォッチしてきた銘柄で長期に株価が低迷し続け気になっていた銘柄だ。過去、何かの有事が起きる激しい株価変動を見せる銘柄で今回は果たしてどんな動きを見せるか関心を持って見守りたい。
 残念ながら興研だけはストップ高とはならなかったが明日以降の展開が気になる。
 重松も同社も中国武漢で起きた原因不明の肺炎の流行の話が株高のきっかけになった可能性もあり、こうした周期的に起きる病気の流行に株価が呼応して人気化することが特徴だから一種の保険のような銘柄だとも言える。


 滅多に動かない株をあきらめずにポートフォリオに少しだけでも組入れておられた投資家には何らかのリターンがもたらされることになるのかも知れない。


(炎)


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