今週(3月2~6日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で393円21銭下落し(率にして1.9%の下落)、2万749円75銭で取引を終えました。4週連続の下落です。
週初の2日(月)は、国際金融資本市場の動揺を受けた米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の浮上、日銀の黒田総裁の「潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針」との緊急談話などを受け、日経平均株価が6
営業日ぶりに反発(前週末比201円高)しました。その後は、乱高下が続く米国株相場や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不安心理などに左右される一進一退の動きとなりました。
週末6日(金)は、米国での感染拡大などのニュースなどを受けて前日比579円安となり、19年9月4日以来約半年ぶりの水準まで下落しました。
比較的落ち着いていた為替相場も、ドル円レートが1ドル=105円台に入るなど、円高が進行しており、来週は一段の円高が警戒されます。
一方で、6日の騰落レシオ(東証1部、25日移動平均)は58.13と依然として低水準であり、日経平均株価を構成する225銘柄の実績PBRは1.02倍まで低下してきました。
今後も乱高下が続くとみられ、日経平均株価で2万円を割り込む局面もあるかと考えます。
ただ、過去を振り返ると実績PBR1.0倍近辺は買いの好機です。先週も言及しましたが、中長期的な観点で個別銘柄を絞り込みたいと思います。
(水島寒月)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)