株式市場は大混乱。世界的な株安はどこまで下落するのか?答えが見いだせない状況にあります。

 12日、トランプ大統領が日本時間午前10時に会見をしました。その会見内容をマイナス要因と見て、時間外、米国指数ならびに東京市場が大きく売られました。
 日経平均は10日に付けた安値、18891円をあっさり割り込むと下値を探る動きになり、18339円まで売られました。止めどもない状況になっていました。
 この下落時PERは(日経平均ベース)11.3倍(推定値)まで低下しました。PBRでも推定で0.8倍台まで低下しています。過去でもこのような数値を記録することはありませんでした。リーマンショック時でもこのようなところまでは下げていません。
 テクニカルにおいても騰落レシオ(25日平均)が50%割れの49.55と、こちらも過去にない様な数値を示現しました。それでも、この日の時間外取引では225先物は18000円を割り込む水準まで売られました。心理的な要素が絡んだ動きになっていると考えられます。

 理論的に、「新型肺炎」の感染拡大でどの程度経済的に悪化するのか見極めが出来ない状況で、不安心理だけが先行し、売りが売りを呼び込んでいる状態になっているようです。
 海外メディアも「新型コロナウイルス」感染が今後も拡大し、世界経済は一時的にも崩壊するとの見方が台頭していると、指摘していました。


 しかし、各国が具体的に感染拡大を防ぐ方策、それに伴う経済的な支援措置も発表しておりますが、今は、ただ、ただ、不安心理がすべてを覆い隠している状態です。

 上記したように、ファンダメンタル分析やテクニカル分析で判断しても、今の水準はあまりにも行き過ぎの状況に(売られ過ぎの領域に達している)なっています。
 よくよく、冷静に考えれば、今の状況はあまりにも過度な状態になっていると思うところです。ただ不安要素が今の株式市場を作っている状態です。
 しかし、新型肺炎の感染が止まると分かった時には株式市場は大きく回復すると思いますし、時間的解決もそろそろと見ています。
 来週後半から25日前後はポイントと予想しています。


 今は下値を探る動きですが人は悪いことについては慣れてくるものです。
 連日、下落相場が続いていますが、時折その中にも落ち着いた動きも見られます。

 昨年、8月の時にもコラムで指摘しましたが、“不安と悲観の中から蘇生が始まる”のです。今の状況もピークに達しつつあるように感じます。


 皆さん、この歴史的な現場にいることを誇りに思い「株式市場をウォッチしましょう」。忘れることがないように、日々日記を書くことをお薦めします。


 夜明けは近いと考えます。願わくば、今月中か・・・


(大魔神)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)