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株の玉手箱
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株の玉手箱

2020-04-09 20:16



     連日で報道される新型コロナウイルスをめぐる感染拡大のニュースと各国の対応、そして一向に落ち着かない金融マーケットの激しい値動き、投資家の気苦労もさぞかしといった具合かと思われます。

     日本国内においても緊急事態宣言の是非に始まり、それと同時に政府からは対策の観測気球が打ち上げられては不平不満の声が噴き上がるなど、厭世的な雰囲気が世の中を覆っています。


     新しい令和の時代到来とともに今回の新型コロナウイルスは世の中を大きく作り変えていく転機となろうことは明白で、投資家は次なる時代を見据えながら混沌とした今を生き抜かなくてはなりません。

     いつの時代も転換期というのは、混濁した不安と希望が入り混じり、類まれなる英雄の登場や画期的な技術革新が進むことはこれまでの歴史上でも証明されてきたことです。


     激動する時代で必要なのは、正しいか正しくないかといったそれまでのモノサシで考えることよりも、新たな価値基準がどのように変化していくのか?その中でお金が果たす役割とは何なのか?ということかと思います。

     大局的にはおそらく、これからの株式市場では日本人が忘れ去っているインフレとどう向き合うのか?あるいは最悪のスタグフレーションをどう克服していくのか?といったことが焦点になろうかと思われます。


     2018年初めに起こったVIXショック以降、単にこれまでの延長線上で騰落を繰り返すという概念を捨て、資本市場全体を捉えてマネーが行く着く先はどこになるのかを探る必要があるのでしょう。

     これまでは誰の目にも明らかなように米国債や金(ゴールド)が買われてきましたが、マネーの受け皿としての役割は限界が近づきつつあるように見えます。

     そこで株式市場の存在感が改めて高まってくることになるかと思いますが、このタイミングで原油や食料といった商品市況が大きく反発を見せたことは偶然ではないでしょう。

     つまるところ、株式テーマとしても“インフレ”は切っても切り離せないキーワードに浮上してくると同時に実生活における生活防衛意識を高く持つことも求められることとなります。


     投資先としては人間が生を営む上で欠かすことのできないもの、主にエネルギー・穀物・不動産などが考えられ、中でも日本は諸外国と比べてこの自給率が著しく低いといった問題を抱えています。

     よって、この問題を解決し得る企業、またそれらに関連した次世代へとつながる技術革新をもたらしうる企業であれば非常に魅力的だと思います。


     そこで下記にはいくつか投資対象となり得る銘柄・金融商品をまとめたいと思います。


    【エネルギー】

     WTI原油ETF(1671)
     NF野村原油ETF(1699)
     NN日経・TOCOM原油ダブル・ブルETN(2038)
     国際石油開発帝石(1605)
     石油資源開発(1662)
     K&Oエナジーグループ(1663)


    【再生可能エネルギー】

     日本リーテック(1938)
     四電工(1939)
     日新電機(6641)
     エフオン(9514)
     レノバ(9519)


    【食料・食糧危機】

     イーサポートリンク(2493)
     大和コンピューター(3816)
     セラク(6199)
     井関農機(6310)
     パスコ(9232)


    【不動産】

     ツクルバ(2978)
     GA technologies(3491)
     弁護士ドットコム(6027)
     Casa(7196)


     ざっと羅列しましたが、中には金融市場における信用収縮の動きなどによって自己資本比率の低い企業などは物色として敬遠されがちになることも考慮に入れながら慎重に銘柄選びを行っていく必要があるでしょう。


     しかし、いつの時代も、過去には世界恐慌や第二次世界大戦後の大きな変革期においても諦めることなく次の時代を見据えた投資家・資本家が現代につながる富の礎を築いたことを忘れてはならないと思います。

     この先向こう2~3年はまさに投資家としての資質が問われる局面にあると言えるのかもしれません。


    (あすなろ産業調査部)


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    株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会


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