億近読者の皆様、こんにちは。
 お金の教育特化のFP、遠藤功二です。


「小学校がいつスタートになるの?」
「家庭学習にも限界がある」、

と思われている方に、家庭内でできるお金の学習の継続のコツをお伝えします。


 家にお子さんがいると、家のお手伝いをさせてお小遣いをあげる、ということをされている家庭も多いかと思います。
 しかし、意外にこのお小遣い制が継続しないと言う声も多く聞きます。

「管理がめんどくさくなった。」
「毎回子供にお金お金と言われるのが嫌でやめた」
「子供のモチベーションが続かない。」
などです。

 いわゆる三日坊主に陥るというものです。


■継続のコツ:変化を楽しむ


 お小遣い制を継続するには、親側が変化を楽しむしかありません。

 よく考えてみてください。

 大人である我々も、毎日同じ仕事、毎月固定給では仕事に飽きてしまいませんか?
 私は大手銀行で働いていましたが、毎日の繰り返しにかなりストレスを感じていました。

 子供も同じです。
 毎日同じでは飽きます。
 だから刺激を与えることが必要です。

 例えば、私の家庭では1回10円の仕事を、4月だけ特別に、1回50円に引き上げました。
 ただし、「親に言われる前に自分からやれたら」と言う条件付きです。
 能動的に動くことを促したかったからです。

 例えば「布団を敷く、布団を畳む」、という仕事の価格を上記の通り、条件付きで10円から50円に変えたところ、子供は率先してやるようになりました。
 しかも、旅館のように綺麗に毛布と布団を敷いてくれるので、大変気持ち良いものになりました。
 それなりの金額を提示すると、仕事の質がついてくるものなのだと、私自身学びになりました。


 そういえば、大人である我々も、ボーナスが伸びた時や昇給をした時は、モチベーションがアップしますよね。
 もちろん、子供にお金を渡す時は、成果を労うことを忘れてはいけません。


■「今話題の1人10万円」


 今話題の政府から1人10万円給付の件、家庭でお金の学習を管理していると、やるべきことが見えてきます。

 10万円という金額が、人生を変える金額ではないことは言うまでもありません。

「これでは足りない。」
「富裕層はいらないのでは?」
「何で10万円なの?」
様々な意見が出ます。

 ただ、10万円が小銭だと言う人は、日本にはいないでしょう。
 誰がどう見ても大金です。

 今日本人がすべきことは、「自粛」です。
 他国では、外出で罰金という厳罰主義に動いていますが、日本は、そこまで強制せず国民の判断に任せているという状況です。

「10万円約束するのだから、頼むから引きこもっていてくれ。」
「マスクを配るのだから、マスクしないで外には出ないでくれ。」

 このようなメッセージだと受け取れます。

 日本は「強制」ではなく、「報酬」という手段を選んだということです。

 お金をもらう側は、
「もらったし、そうするか。」
と判断するしかありません。

 10万円貰ったからといって、飲みに行ってしまっては本末転倒です。

 50円の賃上げでも子供は行動を変えます。
 10万円貰ったからには、大人しくしているしかありません。
「自分だけはいいだろう。」と思って油断してはいけません。

 私もやむをえず、スキップを決断した仕事もあります。
 その仕事の報酬は、確か10万円でした。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
web:https://fpkun.com
メルマガ:https://mailseminar.fpkun.com/
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


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