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今週(4月27日~5月1日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で357円35銭上昇し(率にして1.9%の上昇)、1万9619円35銭で取引を終えました。2週ぶりの上昇です。
各種の経済指標は厳しいものが相次ぎましたが、株式相場には「耐性」が出てきたようです。むしろ、27日(月)の日銀の追加金融緩和などをポジティブに捉える動きが目立ちました。
新型コロナウイルスの感染状況は、国内は予断を許さぬ状況が続いていますが、中国や欧米ではピークを迎えたとの見方も出てきました。中国では、延期していた全国人民代表大会(全人代)を5月22日に開幕することが決定しました。これにより、大規模な財政出動への期待が高まっています。
中国の景気がV字回復するようですと、世界経済へのプラス効果が見込まれます。もっとも、新型コロナウイルスの「発生地」である中国を「異質」とみる向きは増加するでしょうが。
来週は、7日(木)、8日(金)の2日間の立ち会いになります。
連休の間、外国為替市場などでの投機的な動きが警戒されます。
決算発表は相次いでいますが、21年3月期の見通しを発表しない企業が多く、市場のムードを重くしています。しかし、引き続き、個別企業の決算発表に絡み、経営陣の考え方などに注目したいと思います。
(水島寒月)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)