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手元にある四季報夏号をめくるとコロナ禍による影響で企業業績の明暗が分かれていることがわかる。
飲食業が軒並み業績を落としているほか、人的な営業主体の企業の業績も大半が今期の業績を落としている。
この一方でテレワーク化で乗り切ろうとする企業や巣籠り消費の恩恵を受けている企業の業績は堅調。財務体質の脆弱な企業と財務内容が強固な企業との間の格差も開いている。
こうした状況が短期を終えることができるのか長期間を要すのかまだ先行きが不透明な中で収束する筈の夏場を迎えようとしている。本来なら延期された東京オリンピックで盛り上がる筈の日本社会はコロナとの戦いの中で夏本番を迎えようとしている。
オリンピックに替わってGoToキャンペーンが22日から開催されることになるが、感染拡大の中での実施に批判の声も出ている。
感染が怖くて外出を控えようとする国民に1兆円以上のお金で国内旅行を奨励する施策が果たしてうまくいくのか、感染増という結果を生んで反省することになるのか、不安は尽きない。
こうした中でミニ調整後の底固め中にある株式相場は今日は大きく戻ってきた。コロナ禍に負けないだけの微妙な対応力を備えてしまった投資家の皆さんが集まっての形成される株式相場。その意外な強さを実感すべきなのか、まだまだ警戒しておくべきかは投資家の皆さんの判断に委ねられる。
早期の梅雨明けに期待しながら皆様とともに間もなくやってくる暑い夏を待つことにしたい。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)