閉じる
閉じる
×
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
(有料メルマガ第48回・2009/11/24配信号)
※2009年11月現在の内容です。留意してお読み下さい。
株価はいろいろな理由で上がったり下がったりします。投資家の人気が集中すれば、どんなに業績が悪い株でも、財務内容に不安があっても株価は上がります。
(中略)
上手の手から水が漏れ、いつも儲けている人が、大損することも、もちろんあります。こんなサーカスの綱渡りのような芸当を身につけなくても、もっと堅実に資産を増やすことを考えたほうが良いと思います。
そこで、株に投資すると決めた資金を、いくつかの企業の株に分散投資するポートフォリオ戦略がお薦めです。
私が20年近く株式投資を続けてきて、やっと最近できるようになったことがあります。個々の投資銘柄で儲かった、損したと、いちいち考えて、悔やんだり、嘆いたり、株式投資をすることで、かえってストレスを貯め、自分が不幸になるなんて、本末転倒なことをしなくてすむようになりました。
投資したすべての株で損をしないという考え方は、一見すごく正しそうな考え方に見えてしまいます。投資した株で、一度も損をしなければ、確かに確実に儲かったことになります。真っ当で業績が継続的に伸びている企業に投資すれば、投資家の都合で売られたり、投資環境の悪化で売られて一時的に下がったとしても、よほど割高なところで買ったのでなければ、5年くらいのスパンで考えれば、大体株価は買い値にもどってくれるでしょう。
しかし、私達の投資の目的は、時間がかかっても投資した株ですべて儲けるということではありません。投資資金をゆっくりでも着実に、できればなるべく時間をかけないで、効率的に増やしていくことです。すべての投資した株で損をしないことよりも、投資資金が増えていくことを優先すべきだということです。
そのためにはポートフォリオに一度組み込んだ銘柄でも、何かの理由で、たとえば会社が発表している月次売上の数字が減少しており、業績が急速に悪化することが分かったりして現在より株価が下がることが誰にも予想できた場合には、買い値より安くなっていても、一旦売却し、更に株価が下がって資金が減少するリスクを避ける、という戦闘術もありえます。
ただ機械的に買い値の10%下がったら損切する、というような機械的な損切りルールとは違うと考えてください。主力工場が地震で壊滅したなどということが分かったら、一旦撤退する。そんなイメージです。
または、業績が素晴らしい企業を見つけて、その企業の対する投資家の注目が集まり、投資資金が群がってくると予想されたら、その企業の株価は上がることになるでしょうから、その企業の株に資金をシフトするために、買い値より下がっていても持ち株を売る、という戦闘術も有効だと考えます。
このようにポートフォリオの銘柄を売る必要ができたと、自分が判断した時は、その決定に基づいて、たとえその銘柄だけを考えると損をすることになったとしても、ポートフォリオ全体での資産額をより早く増やす、または更なる資産の減少を未然に防ぐ。このような行動が取れるようになるためには、買った株ですべて儲けるという考え方は邪魔になります。
「タイム・イズ・マネー」、「時は金なり」という大切なことを忘れている投資家は多いです。時間を節約し効率的に資産を増やしていくためには、ポートフォリオの銘柄入れかえをつまらない理由で躊躇してはいけないのです。
かといって、無意味なポートフォリオの入れ替えも、また時間の無駄になってしまいます。株価は市場環境や投資家の人気などによって、必要以上に動きます。上に行ったり下に行ったり、フラフラとサイクルを描いて動きます。なぜその銘柄を自分のポートフォリオに加えたか。その理由を自分でしっかり理解していなければ、欲と恐怖に踊らされる群集心理に巻き込まれます。企業に投資するのではなく、株価を追いかけるだけのトレーダーになってしまいます。その点も、忘れないようにしたいものです。
(中略)
でも株式投資の目的は、投資した企業の株価が上がって自分が豊かになること。それでいいのだと思います。変に格好つけたことを言って、自分を美化するようなことは、投資の邪魔です。自分を豊かにしてくれるものを応援するのは、大切なことで、恥ずべきことではありません。
そして自分の資産を減らす可能性のある企業は、さっさとポートフォリオから外す。ドライでビジネスライクのお付合いを、持ち株とは、すべきだと思っています。
そこで、自分のポートフォリオを早く大きく増やすために有効だと思える企業をポートフォリオに迎え入れます。投資資金には限度があるので、自分のポートフォリオを育てるために必要な企業を厳選して、取り入れなければなりません。より貢献してくれる可能性が高い企業を見つけたら、持ち株を手放して、シフトする必要も出てきます。
そのとき大切なことは、ポートフォリオから外した銘柄が暴騰し、ポートフォリオに迎え入れた株が下落してしまっても、後悔して、その暗い感情を引きずらないことです。
人間には判断ミスは起こります。自分の判断が甘かった時もあれば、たまたまタイミングがずれていたり、天災や人災が起こったり、人気が出たりという、自分にはコントロールできない原因で株価が動くことは、日常茶飯事です。
大事なことは、自分で考えて、決断し、実行したことに、責任を持ち、その結果を受け入れること。その判断をした理由をしっかり把握して、それを分析し、将来の投資に生かしていけばよいのです。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
■□この有料メルマガの全文が読めます!
放電精密加工研究所(6469)研究銘柄レポート+コラムの構成です。
以下のリンクからどうぞ。(一部無料で読めます)
こちらから ⇒ https://bit.ly/rin20091124
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)