昨年11月から上昇を始めた東京市場は多少の調整を経て、年初1月14日に28979円まで上昇しました。その後、米国市場での小型株市場での乱高下を受けて、市場全般が売られたことにより、東京市場も一時的に急落しました。しかしその後、米国市場の反発で切り返す動きを示しています。

 日米で決算発表が連日行われていますが、今までの業績好調を背景に上昇していた「半導体関連株」に売り圧力が強く、東京市場でも半導体主力の東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなども、好決算であったものの、NY市場同様に売り圧力が強く、決算発表後は軟調な動きが続いています。
 その他、半導体関連銘柄にも同様な動きが見られます。
 また、日本電産も決算発表後、14975円の高値を示現したが、その日から一転売り優勢で推移しています。その他でもエムスリーなど225銘柄としても指数を押し上げていた銘柄も内容は好調な決算発表でしたが売り優勢の動きに転じています。

 半面、底辺銘柄を脱却してきた、デンソー、日立、東芝、ブリヂストンなどが戻り高値を取る動きを演じ、すでに年初来高値を示現する銘柄もあります。
 また、2、3日の間には、日本航空、大手電鉄のJR各社に物色の矛先が向かっているようです。

 その他では新型コロナで低迷してきた、コニカミノルタ、キャノン、三越伊勢丹、なども物色対象になっていました。市場関係者はグロース株からバリュー株に投資家の目線が変化したようだとも語っていました。


 相場の格言に『節分天井、彼岸底』も語られていますが、この時期、機関投資家など大口投資家や法人筋の決算対策売り、手仕舞い売りが始まる時期で、どうしても買い手より売り手が大きく調整局面になることが多いものです。
(※経験則的な観測ですが、毎年の低迷した動きが多いので参照して下さい)
 今は、決算発表中です。個別銘柄中心に投資家の目が向いているので、指数が大きく変化することはないと見ておりますが、決算発表後、2月15日以降、相場の動きに大きな変化もあると予想し、調整色が強くなると考えています。


 相場の方向性を見る上で、必ず“外国人動向”を注意深くウォッチして下さい。外国人投資家が大きく売り越しに転じれば調整局面になると考えられます。


(大魔神)


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