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株の玉手箱 商用車関連にも注目しましょう!
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株の玉手箱 商用車関連にも注目しましょう!

2021-03-09 00:30



    ●シンニッタン(6319)


     商用トラック、建機用、ピックアップトラックの部品を製造する老舗企業です。

     車輛関連の鍛造製品が8割強を占める主力事業で、他に建設用仮設機材の製造販売・リースを行う建機事業が1割、運搬用パレット製品の製造販売である物流事業、不動産事業を併設していますが、売上高と同様に鍛造事業の収益が8割を占め同事業の収益が連結業績を左右させます。

     地域セグメント別には国内が100億円規模、タイが65億円で、タイの主要製品であるピックアップトラック向けではシャフト類・ギアを製造する。
     日産・トヨタ、いすゞとタイ国でのピックアップ主要メーカーとの取引が売上高の過半を超え相当部分を占めている。このタイ鍛造事業では出資比率98%のサイアム・メタル・テクノロジー社が担当し、2020.3期では期売上高64.6億円、経常利益は7.7億円、前年は同71.9億円、10.5億円と、単体を含め連結群で中では高収益事業となっています。


     一方、建機向けは中部鍛工が担当し、大手メーカー向けのキャタピラーリンク部品が主力で、他には大手外資系メーカーへ足回りや油圧関連、油圧ショベル用のシリンダー関連では部品メーカーへも供給し、4社向けで売上高の殆どを占める。国内大手建機メーカーとの取引ではマイニング用の比率が高い様です。

     主力の自動車関連は8割が商用車、2割が乗用車向けでシャフトやギア、エンジン部品を扱います。

     商用車ではいすゞ、三菱FUSO、UDトラックス、日野4社全てと取引しますが、いすゞ・FUSOとの取引が多い様です。

     乗用車用は日産向けが中心で、高級車輛の後輪駆動用のみ扱っています。

     2020.3期は前年比15.1%減収の193億円、営業利益は55.4%減益の7.7億円と大幅な減益でした。

     商用車、ピックアップトラック、建機と全て弱く鍛造事業は12.5%減収の166億円、セグメント利益は9.3億円、前年より大幅ダウンでした。

     サイアム・メタル・テクノロジー社の経常利益は7.7億円で前年の10.5億円から減益。中部鍛工も売上高27億円、経常利益0.46億円(前年35.1億円、1.99億円)、セイタン社売上高38.4億円、▲0.17億円赤字(前年43.7億円、1.78億円)でした。


     一方、建機事業(仮設資材)は首都圏再開発などの需要増がありましたが、建築工事で若干の停滞感あり。売上高は9.6%増収の18.7億円。
     しかしリース部門の収益低下でセグメント利益は0.2億円減少の1.4億円でした。

     物流事業は米・中の自動車生産好調によるパレット需要から大口取引が前年で終息し、売上高は7.6億円と前年の19.7億円から大幅に減少し、セグメント利益も1.8億円から0.2億円に大幅縮小しました。

     2021.3期はコロナ影響を強く受けています。中間期では前年比36%マイナスと大幅な減収に見舞われ、営業利益は▲8.4億円の赤字に転落しました。鍛造事業が40%減収、7.1億円のセグメント赤字で(前年は4.4億円の黒字)、建機事業も18.9%減収の8.0億円、利益は75.2%減益の0.2億円でした。


     しかし今期から評価方法の見直しがされています。

     一部不動産賃貸収益を売上高、経費を販管費から原価計上に、営業外や特別損失として計上していた金型の廃棄損を原価計上に変更しており、従来より赤字幅が大きく出ています。

     またタイの収益が3か月遅れの連結反映で、4~6月のコロナ影響が2Qに出ており業績を大きく悪化させた格好となっていますが、実際は4~6月がボトムとなっています。

     下期計画は売上高79.6億円、営業利益は1.9億円の黒字見通しでしたが、3Qは売上高39.6億円、営業利益は1億円の黒字となりました。4Qでの利益達成が望まれますが、例年2Q・4Qで金型資産の棚卸を実施・廃棄が行われるため原価を圧迫させる可能性があります。しかし顧客工場の稼働率も上昇し、来期はV字型回復が期待されそうです。


     株価は戻り基調にありますが時価総額は130億円程度で、PBRも0.39倍に過ぎません。

     ところが筆頭株主は自社株でして1,825万株、発行済みの33.1%に達しており、これを除く時価総額では88億円しかありません。

     3Q末で現預金92億円、借入(短期のみ)60億円です。
     営業CFは2019.3期25億円、2020.3期は16.5億円でした。


     いすゞによるボルボとの包括提携やUDトラックス事業取得影響がどうなるか定かではありませんが、少なくとも事業環境は明るさを取り戻し、株価も上昇基調を続けるだろうと注目しております。


    (あすなろ産業調査部)


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    株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会


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