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梅雨の季節はアジサイの花々に彩られる。アジサイは目に鮮やかな紫を中心に青や赤で私たちの心を揺さぶってくれる。あまりに鮮やかなので心に感動をもたらしてくれる。
そんな出来事が先週から今週にかけての株式相場にももたらされた感がある。
5月半ばの調整のピークから戻り相場を演じてきた株式市場に再び訪れた調整ムード。しかも先週は強気相場に転じつつあっただけに何だかしてやられたとの感もあり、再びの調整相場に戸惑いも出てくるに違いない。
紫色ならぬ青色の気持ちとなる相場展開。気持ちもブルーになりそうな相場展開に週初見舞われてしまったが、その背景は米国のテーパリング、つまり金利を通常の水準に戻す政策が1年前倒しで実施されるとのメッセージにあったが、それは反対に言えば今すぐ実施されるというものではないとの確認にもつながった。
コロナの後を見据えての米国経済の回復、とりわけ雇用状況の確認が前提となる訳だからいわば市場にとっては予行演習のようなもの。
5日間で1000ドル以上の下げを見せたNYダウも週明けは大きく反発してきた。見事に2番底形成のパターンを描いた日本の株式相場。まだ上値は重いのだろうが、2月につけた3万714円をなかなか抜けずにきた日経平均が反転上昇するには何らかのサプライズが必要と言える。
ブルーな気持ちを明るくさせるNYダウが前日の下げ分を取り戻せば投資家心理は一気に強気に傾くことになる。
多くの企業の業績は増益に転じて強気の見通しが示されつつある。
株価を下支えするファンダメンタルズが良い状況下で株価の下落だけが続くことないとすればここでの調整は弱気から強気に転じるタイミング探しの局面と割り切って考えていく必要がありそう。
投資家のブルーな気持ちがもたらした2番底形成の動き。なおも日本株の頭が重いとすればそれは投資家自身の自信のなさに起因する。
しっかりと個々の銘柄の動向を分析して訪れた投資チャンスを逃すことのないよう取り組む必要がある。
アジサイの花咲く季節に訪れた株式相場の調整を少しポジティブに考えてはどうだろう。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)