株主総会シーズン真っ盛り。
 筆者も18日に開催されたあるICT系企業の株主総会に顔を出してみた。


 アイティフォー(4743)という企業を皆さんはご存知でしょうか。

 地銀や地方自治体、大手小売りなどに向けたシステム開発を長年行い高粗利率、高収益を享受して内部蓄積を図ってきた企業だ。四季報では独立系SIベンダーとして紹介されている。
 創業時の社名は千代田情報機器。ネットワーク構築や延滞管理システムなどを得意として毎期安定した収益を上げてきた企業で株主数は8600名余り。
 ハードもソフトも手掛ける中堅のSIerで無借金経営の好財務内容企業として評価は高いが、これまで急成長するには至ってこなかった。

 安定成長型好財務内容企業という評価だろう。


 こうした銘柄を好まれる投資家も多いのかも知れませんが、PERが13倍前後に留まっていることからもわかるように成長性への期待は小さい。

 筆者はこの企業を上場時から応援してきた。

 2000年のITバブル時代に株式を公開(公開価格2500円、その後の5分割で逆算すると500円)し今日に至っている。公開直後には時価総額が1000億円近い水準となったこともあり、現在の210億円台(自己株を除く)はその5分の1の水準。つまり上場時の投資家の期待には十分には応えられていない訳だが、それでも前期の業績は過去最高益を達成するなど着実な業績向上を辿ってきた点は大いに評価できる。

 2024年3月期を目標とした中期計画では売上高210億円、営業利益32億円を目指しているので現在の時価総額はかなり低い水準と言えそうだ。
 安定型の企業と言う点では妥当なのかも知れませんが、秘めたる成長意欲を感じる筆者としては物足らなさを感じている。


 同社の上場時から交流してきたのは創業者の一人とプライベートなおつきあいがあったためだが、今はある有力個人投資家にも応援してもらっている。

 その個人投資家とともに臨んだリアルな株主総会。そこで飛び出た質問、意見への回答はとてもポジティブな内容だった。つまり東証市場改革でいくと同社は現在の時価総額ではプライム市場に移行ができない。
 時価総額250億円以上、流通時価総額100億円とするのは更なる株価の上昇が求められる。それに対しての会社側の姿勢、考えを質問された投資家にポジティブな回答が返ってきたのだ。
 この点は今後の株価面にもインパクトをもたらす話となる。


 *この話は今週の炎チャンネルスペシャルでもお話をしたいと考えているのでご視聴、宜しくお願いしたい。


(炎)


炎チャンネルスペシャル シリーズ2 第6回目は明日配信予定

 波乱の相場展開の中で個別株動向について熱く語る炎のファンドマネージャーの話に乞うご期待!!
 続・トヨタ株動向、炎の銘柄研究、フリートーク、先週発売のダイヤモンド・ザイ8月号で取り上げた500円以下で買える6銘柄を解説。などなど

 ご視聴宜しく!!


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


honoh_01.jpg