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企業分析
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企業分析

2021-06-28 15:03



     始めに。塩崎元厚労相が衆院選不出馬を表明されました。
     詳しい理由(意図)は承知しませんが、まだ70歳と言うのに自ら老害になる道を断ち切りました。ある意味、立派です。
     余りカリスマ性を感じる政治家ではなかったかも知れませんが、流石に、その優秀な経歴からも日本の問題の本質を理解されており、自らが老害にならないよう、そして現存する老害達への手本を示されたものと期待します。
     さて、老害トップを走る某自民党幹事長などはどうされるのでしょう。自己満足追求のために、金のために、これからも国民の将来を食い物にし続けるおつもりか?


     さて、新型コロナウイルス蔓延以降、デジタル化銘柄への物色が進みました。
     昨年10月~12月頃に高値を付けた銘柄が多く、株価の急騰により高PER銘柄が増えると共に赤字でPERの算出すらできない銘柄も多数買われましたが、予想以上の収益を叩き出した会社では株価がバリュエーションに追いついてきた銘柄も増えています。

     今月に入った頃に大手証券会社がエムスリー(2413)の目標株価を見直す動きがありましたが、医療のデジタル化、オンライン化を進める中核銘柄である故に?それらレポートが出た頃をボトムに切り返しの動きとなっています。

     専門家が「株価が高い」と言い始めたら持ち直すなど興味深いものです。
     過去からの事業状況や利益推移、将来性などを専門家が分析した結果として目標株価を引き下げたにも関わらず株価が反転するのですから。
     ※もちろん、今後の株価の動きは分かりませんが。

     上場前から同社を見てきた者として、とても感慨深いものがあります。
     当初はオンラインを活用したクリニックの医療事務の軽減や、脱脂綿や器具など医療材料の共同購入でコスト削減を手伝うといった事業モデルでした。
     当時はクリニックへの個別訪問など地道な営業活動を続けていましたが、利用者(クリニックの医師)の獲得が進むに連れ事業が拡大していきました。
     分厚い医療関連の規制や既得権の壁を乗り越えながら「オンラインを使いたい」と言うニーズを着実にビジネス化してきた会社です。

     コロナ禍前の高値で既に2.3兆円の時価総額(2020年3月期の当期利益約210億円でPER110倍ほど)になっていましたので、「さて、この先どうやって利益を拡大していく分野があるか?」などと考えていましたが、新型コロナウイルスの蔓延により同社を取り巻く市場環境が4~5年分前倒しになったようです。

     前期(21年3月期)の売上高は29.2%増、当期利益に至っては74.8%増となりました。今期予想は開示していませんが足元の株価(約7,500円)を引き直せば、当期利益が500億円(32%増)となっても100倍超のPERが維持されます。

     現在手にしている数字を元に想像するなら物凄い成長期待がある訳ですが、仮に当期利益の成長が今後も30%ずつ5年ほど続くのなら予想PERは30倍程度となり、株価が高いなどとは言えない水準になります。


     株価の成長予測とは、事業環境と収入・収益予想の前提次第で相当大きな開きが出来てしまうという事を念頭に銘柄研究をしなければなりません。
     この観点からも「億の近道みんなの運用会議」からは貴重な勉強の機会をいただいていると考えています。


    (街のコンサルタント)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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