9月2日から24日までのIPO銘柄が発表になった。
 合計7銘柄で2月からの累計では73銘柄となる。

 これまでIPO銘柄はやや初値が公開価格に対して高過ぎたとの反省の下で9月はどのような株価形成がなされるのかに注目したい。


 その中では久しぶりに福証Qボード銘柄であるHS証券を主幹事とするGeolocation Technology(GT)(4018)がノミネートされている。

 QボードにはかつてLibWork(1431)がIPOし、当初はまったくの不人気だったのが、その後に大きく成長しマザーズにも移行するなど人気化したことはご存知かと思います。

 2000年2月に設立されたGT社の場合は現在、既に東京プロ市場に上場(時価総額は3億円)しており、プロ市場からマザーズ市場へ上場する事例となる。

 IT系でIPアドレスデータベースを基にした技術・サービスの提供を行っている企業だが、本社は福岡かと思いきや静岡県三島市。

 インターネットで地域社会を活性化するというミッションを有しインターネットユーザーの位置を特定するという技術開発を行ってきた。東京への一極集中が解消され全国どこでも等しく情報を受発信可能になるという。

 前6月期決算は売上高が22.8%増の5.8億円、経常利益は58.6%増の0.5億円だった。EPSは60.7円。今期は15.8%の増収(6.75億円)に対して経常利益1.13億円(127.8%増)EPSは115.4円と急拡大を見込む。

 有利子負債は長短合わせて3500万円で保有キャッシュは3億円と財務内容は良好。

 粗利率は前期66.7%、ROEは22.3%。今期は44%の向上が見込まれる。

 公開価格にもよるがQボード銘柄は比較的不人気なのでむしろチャレンジしてみる価値はありそうだ。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)