閉じる
閉じる
×
全体相場は米国のテーパリングで波乱の商状。中国経済の動向にも気になる状況で個別株もポジティブな動きが取り難い。
海運株で儲かった投資家もいれば早くも評価損となった投資家もお見えになる筈。悲喜こもごもの個人投資家の皆さんがここからの年末相場に気をつけておく必要があるのは利益金をベースに評価損を合わせ切りするタイミングと手法。
例年通り12月になってから考えるか今のうちに手を打つのか考えはいろいろ。
今年の株価変動(上げも下げも)は11月上旬にやってくる2Q決算の発表前後となるでしょうが、そこでは今年の運用についてもう決着をつけておいた方が良い。まずは過去の累積した実現益をチェックしてみてどの程度の益金が溜まっているのかを確認することから始めてみましょう。
100万円の益金があって一方で評価損が100万円あり株式組入れ比率が80%以上と高いのであれば評価損を実現損に変えて節税に努めるとともに現金ポジションを高めて来るべき相場の下落に備えるスタンスをとることが一つの運用手法となります。
毎年そうは思っていても実際には株価は思い通りにならずに年末ぎりぎりまで放置することになったりしますが、今年こそは準備を怠らずに臨むことにしたいものです。
ポートフォリオの入れ替えもこの際行いながら余裕をもった運用に努めて頂ければと思います。
まだ多少早いようには思いますが、蓄積した実現益分で、不人気銘柄や問題銘柄を合わせ切りする手法で来年に備えることにして下さい。
10~12月の株式相場は上にも下にも荒れそうな予感がしますが、栄枯盛衰は世の倣い。いくら今年の活躍株、人気株だとは言ってもいつまでもそうした人気が続くとは限りませんし、一方では蚊帳の外に置かれた銘柄にも必ず評価されるタイミングが訪れます。
また、そろそろ年末に向けた準備をしていくことにしましょう。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)