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3年寝太郎株はなぜなかなか起きないのか?
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3年寝太郎株はなぜなかなか起きないのか?

2021-11-11 20:49



     皆さんが保有されている銘柄の株価の動きはいかがですか?

     長い間下げ続けている銘柄、これを筆者は3年寝太郎株と称していますが、そんな寝たまま起きない銘柄もあれば絶えず活躍を続ける元気いっぱいの銘柄もあり、投資家の皆さんの資産増強も悲喜こもごもではないかと推察されます。

     株価の変動には多くの担ぎ手が必要ですし、担がれるには企業側もネタを提供してくれないと誰しも担ごうとはしません。3年寝太郎が起きないのはまさにこうした悪循環の結果であることは言うまでもありません。

     担ぎ手は投資家、担がれてほしいと願うのは企業側だし、既存の株主でもあります。企業側に意識のないケースがなかなか起きようとしない3年寝太郎銘柄の背景となっていることはある程度推察されます。


     本コラムではなかなか起きてくれない3年寝太郎株に喝!を入れてみたいと思います。


    1.地方創生ビジネスに注力するサイネックス(2376)に喝!!

     総選挙での躍進が見られた維新の会のお膝元の大阪に拠点を置き地方創生をテーマに今後の活躍が期待されると目されるサイネックスの株価が長いこと動いていない。
     2015年の2619円、2017年の1298円、2020年の950円と2,3年おきに目覚めるのだが、これほど意義深いビジネスを展開する割には投資家の不人気が続く。まるで期待を裏切る野党、立憲民主党(共産党)のような存在になってしまったようだ。大化けの期待で1票投じる株主も、その無能ぶりにあきらめの境地。今か今かと株価の上昇を待ってもなかなか起きない同社に喝!!

     そんな同社が先日、新規事業について発表した。株価はほとんど無反応だったし、先週末発表の2Q決算も大した数字でもなく期待外れとなった。
     時価674円 今期予想EPS53.5円 PER12.6倍
     実績BPS1296.4円 同PBR0.52倍
     今期予想配当利回り1.86%

     先週1日に同社はマーケットプレイス型新規事業「シイレル」サービスインのお知らせを発表。これは特産品などを扱う地方企業の販路拡大と大手では取り扱いのない珍しい差別化商品を求めるバイヤーとのマッチングを目的としてマーケットプレイス型の新たなサービス「シイレル」を5日から開始するというもの。農家などのサプライヤーの初期費用や月額固定費は無料でバイヤー(EC販売店)も完全無料で利用できるサービスとしており、食品特化のBtoB仕入サイトとなっている。取扱いアイテムは3000以上。いわばネット上の業務スーパーのような仕組み。
     バイヤーの在庫リスク軽減に寄与する点やサプライヤーのEC市場への参入が容易になる点を強調している。
     昨日発表したばかりでまだ株価にもほとんど変動が見られないがなかなか面白そうなシステムである。改めて取材して皆様にまたご報告したい。これで目が覚めるという訳にはいかないが、早く起きてほしい。


    2.このままだと底割れしそうなクロスフォー(7810)に喝!!

     ダンシングストーンという特許化された宝飾品を全世界の人々に届ける宝飾品パーツメーカーのクロスフォー。揺れ続ける宝飾品に明るい未来を感じ取った投資家の期待をよそに新型コロナ禍での業績停滞は仕方がないとは言え、そろそろ起きてくれないだろうか?

     2017年のIPO後からはや4年を経過し時々は起きることもあるがすぐに眠りに入る4年寝太郎のクロスフォーに喝!!

     そのクロスフォーが新型コロナ禍を克服し復活しようと元気を出し始めたと皆さんにはお伝えしておこう。いくつもの新製品投入に加え、タイでのプレスによる低コストパーツの生産、消費者向けインド市場への本格的な参入、インフルエンサー活用した宝飾品パーツ販売事業に取り組むという話だが、頑張ってほしい。そして株価も2万5000人もの株主の期待に応えてほしい。頑張れクロスフォー。天晴と言われる日まで。


    3.ソーラー発電用架台製造販売の日創プロニティ(3440)に喝!!

     あれは8年前だったかFIT(固定価格買取制度)が導入されたばかりの同社に大きなビジネスチャンスが訪れた。自らを加工の総合商社と称しているだけに福岡の1町工場のような同社にとって、このチャンスを活かさない手はない。2007年にQボードに上場していた同社は逸早く生産体制を整えこのビッグチャンスに対応するべく株式市場で19億円のお金を調達。創業オーナーの対応力が素晴らしかったとも言える。
     この2013年から始まったFITでわずか3期間に50億円もの利益(いわゆるぼろ儲け)を得た同社はこのお金を使って次ぎの成長を目指してM&Aを積極化させてきた。ゴムや空調、精密部品などの加工会社を傘下に入れて事業スケールを拡大させてきたのだが、ここ直近はコロナ禍ということもありやや慎重なスタンスで過去3期間のM&Aはなく、50億円ものお金は宙に浮いた状態となってしまった。この間にQボードから東証2部には移行したのだが、IR担当役員に怠慢なのか説明会をまともに開いておらず、IR下手に個人株主は怒りのアフガン状態。ヤフー掲示板には様々なことが書かれており、不満の表れが見られる。
     そうした同社株に今年の初めに異変が起きた。株価は800円ぐらいだったのがわずか数日で1350円まで急騰し投資家を喜ばせたのも束の間。その後は右肩下がりの連続で一気に700円割れを演じしまったのだ。まあ3年も寝た訳ではないが、株価は10か月間も下げ続けている。そんな日創プロニティに喝!!

     25日の株主総会にて2代目社長はどのような発言をするのか?今からがとても楽しみです。


    (炎)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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