最近は本物と錯覚するレベルの詐欺メールが増えました。本物そっくりです。それでもメールを注意深く見れば「何かおかしい?」と気が付きますが、注意しないと思わずクリックしてしまいそうです。
 電話にしても固定電話に掛かってくるうちの90%が営業電話であり、そのうち30%くらいは詐欺(もしくは詐欺に準じる営業)電話です。故に「固定電話は常に留守電」という方が増えています。

 ネットを調べてみると、いまだに20年以上も前の電話帳をコピペしたようなページがあり、我が家の電話番号もありました。


 余談ですが、数年前に外壁補修の営業電話があり、聞くと、手元にある古い電話帳を見ながら片っ端から電話していると教えてくれました。余りに正直な雰囲気でしたので訪問を受けたのですが、これまたきちんとした対応でしたし、その営業の方が同い年で友人が通っていた高校を卒業したとの話から昔話に花が咲きました(笑)。
 会話が弾んでいる中で、月内に営業成績が必要と言われて、思わず一部の工事をお願いしてしまいましたが、友人価格として値引きしてくれた価格は、その前に見積もりを取っていた近所の工務店の価格より2割ほど安く済んだ次第です。
 面白いことがあるものです(笑)。

 彼曰くは近所の工務店は案外コスト高との事でした。何故なら長年効率経営をしておらず、毎回ドンブリ勘定で(昔ながらの材工一式の価格を変えずに人工(ニンク)を調整して)見積もるだけのため無駄なコストが含まれてしまうから、との事でした。思い当たります(苦笑)。


 さて、ロシアのウクライナ侵攻については何も出来ないもどかしさがありますが、治まりどころが見えません。安いエネルギー欲しさや政権安定の為にEUがロシアとの対決を避けてきたとか、トランプ前大統領はノルドストリームに反対していたとか・・・色々な記事を見るようになりましたが、ウクライナ国民が蹂躙されるなかで泥沼の戦闘が続く可能性が高いと言われています。

 いつの世でも戦争とは、為政者の権力維持や下らないメンツのために両国の人民が最大の被害を受ける災害であることです。その残忍さは目を覆うばかりですが、それにしても狂犬(強権)政治家への対処は有史以来、人類の永遠のテーマです。


 今後にイメージ出来ることは、この戦争が終わったとしても強権政治が続く限りロシアは世界の主要経済圏から切り離され、且つロシアの友好国への投資も手控えられる傾向になるだろうと言う事です。

 このような中で投資の話をするのは余り好みませんが、意識しなければならないことの一つ目は、資源高を含め政治面での不安要因が拡大することで世界的な景気低迷が予想されること、そして二つ目は、今までロシアへ投資されていた資金が他国に回るであろうと言う2点です。

 一つ目ですが、政治情勢の不安定性は例外なく景気の足を引っ張ります。
 加えて資源高は資源消費(輸入)国にとってダメージでしかありません。
 供給面の能力不足と相まって、いずれは需要減退に見舞われるはずです。

 二つ目については、西側世界の資金は(儲けるために政治不安に目をつぶり)安くて埋蔵量が豊富なロシア資源に群がっていましたが、この金の流れが変わります。ロシアが西側陣営との関係を改善する、または組み込まれるまでは中国がロシアへの最大投資国になると予想されます。
 10年もすればロシアは中国の経済属国になっているかも知れません。
 中国狂産党はロシアの資源を吸収して一回り大きくなる機会を狙っていることでしょう。


 10年後の日本も大変そうです。
 その頃の日本は少子高齢化と(縦割り利権の影響で)景気低迷を続け、志と能力の高い若者(現役層)は続々と日本を見切り海外に出てしまうのではないかと危惧しています。
 一昨年の米国大統領選ではないですが、日本ではスリーピー・ジョーではなく、スリーピー・フミオとの思いが頭をよぎりました(汗)。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)