億近読者の皆様こんにちは。子を持つ親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。

 今回は、株式投資は報酬を増やすヒントになる、というお話をします。


 株価が上がる理由は、需要が供給を上回るからです。将来みんなが欲しがるであろう株を買っておき、その時が来たら売り手に回ることが株式投資で利益を上げる基本です。
 株価が上がる原理は需要と供給を理解するのに、うってつけです。

 「欲しい人が多ければ価格が上がる」

 この基本原則を株式投資で学ぶことができます。


 では皆が欲しがる株とはどんな株なのでしょうか。
 もちろん売上や利益が伸びている企業です。売上が伸びているということは、それだけ人から求められる事業をやっているということです。需要があることをやっているから売上が上がっています。価値の高い物やサービスを提供しているから、値崩れせず、利益をあげられています。

 しかも、株価が上がり続ける企業は変化を続けています。変化する需要に対応し続けています。

 子供たちには、このことは覚えておいて欲しいと思います。
 将来仕事をすることになったときには、労働力を供給する立場になるからです。

 人から求められる能力、人から求められる仕事をする人は、当然高い報酬を得ることができます。「〇〇さんじゃないとできないので、この金額でお願いします」というオファーを受けることができるということです。

 一方、誰でもできる仕事には高い報酬は支払われません。誰でもできる仕事だと他を当たられてしまうからです。

 かつての福沢諭吉先生も、難しい責任のある仕事ほど報酬が高いとおっしゃっています。


 興味深い点は、難しい仕事でも需要がなければ高い報酬は得られないということです。現代において、そろばんが得意でも高い報酬は望めません。電卓やエクセルがあるからです。

 私は子供たちに報酬を求めて貪欲になりなさい、といいたいわけではありません。

 多くの人に求められる仕事ができるようになれば、自ずと報酬は高まるといいたいわけです。ナンバー1でもオンリー1でも良いですが、値崩れしない自分だけの魅力を磨くことが大事だということです。


 変化に対応する上場企業から、それを学ぶことができます。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


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