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日本株は円安局面下で比較的底堅い展開が見られますが、このところの皆様の運用成果は実際にはいかがでしょうか。
日々の株価変動に関心をお持ちの皆様にとって過去などどうでも良いと思われるのかも知れませんが、多少振り返って見るのも時には大切です。
先週末の日経平均は2万8214.75円。昨年末の日経平均は2万8791.71円でしたので2%ほどマイナスの水準です。
一方でTOPIXは先週末が1965.53。昨年末の1992.33に対して1.3%のマイナスとなっており、日経平均よりも下げていないようです。
日経平均もTOPIXも昨年の秋にそれぞれ高値をつけましたが、その調整が3月にかけ見られ、下振れを見せたのですが、その後は徐々に戻ってきています。つまり令和4年の株式市場は年初から春先にかけ調整が入ったものの、短期に調整を終えてジリ高歩調になってきたという流れになります。
この間に起きたイベントでは引き続きのコロナ禍、感染拡大に加え、ロシアによるウクライナ侵攻がエネルギー価格の上昇をもたらし、景気向上の下での需要増が続いたことによる米国での急激な物価上昇、それに対応した政策金利の相次ぐ大幅な引き上げが為替相場に急激な円安をもたらしてきたと言えます。
市場では既に為替相場の行き過ぎを指摘する声も聞かれ、13日の米CPIの動向に関心を寄せています。
こうした相場展開の中で活躍銘柄、すなわち株価の上昇トレンドが大なり小なり見られる銘柄もあればまったく不人気で投資家や既存株主から見放され放置され続けてきた銘柄もあり、皆様の運用成果もその保有銘柄の活躍度合いで異なっているものと拝察致しております。
市場で放置されている株のことを筆者は3年寝太郎株と呼んでいますが、高値をつけてから長期にわたり右肩下がりのトレンドを描いてきた株は数多く見出せます。そうした銘柄の特徴は様々にありますが、概ね以下のような特徴があります。
1)流動性に乏しく短期投資家の売買の対象になりにくい。
2)財務内容は比較的良好でバリュー価値はあるのに成長性がないと見られ株価のトレンドに力強さが感じられない。
3)知名度がない。
4)過去において業績を下方修正するなど投資家の期待を裏切ってきた。
などですが、これら以外にも放置されている理由は個々の銘柄ごとに存在しているかと思われます。
放置された銘柄には関心が集まらない。この結果株価は低迷したままの悪循環が続く。結果としてPBRが0.5倍を切ってきたり、PERが10倍以下となったり、配当利回りが4%以上となったりと指標面での魅力を高めている銘柄も出ており、こうした状況をファンドは着目し集めているとのメディア報道もあります。特に時価総額が経常利益の6,7倍以下に留まっているバリュー銘柄はその投資対象になりそうで、恐らく水面下では投資対象になっているものと考えられます。
個人投資家の皆さんがなかなか上がらないからとしびれを切らして売っている銘柄こそある目的をもって投資するファンドにとっては宝の山になっているのかも知れません。
華やかで人気のある銘柄もかつては不人気だったという経緯を思い出して頂きながら、現在は不人気な放置銘柄にも多少関心を持って頂き、その復活の可能性を探りながら運用成果の向上に努めて頂きましたら幸いです。
(炎)
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)