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昨年は米国の金利上昇を背景に為替(ドル円)が1ドル=151円台まで上昇。円安進展の中で日本株は輸出関連や市況関連の円安メリット銘柄を中心に米国株の下落ほど調整が進まずに来たが、151円がピークとなり日銀の為替介入や低金利政策の見直しなどを背景に先週末は一気に127円台まで円高に振れてきた。相場変動には行き過ぎがつきもの。今回もまた行き過ぎの動きとなりつつある。
為替相場はコロナショック後の101.27円を円高のピークとして昨年10月の円安水準(151.94円)まで50.67円の幅でドルが上昇。円は下落した。この半値押しであると126.6円となるが、既にこの水準に到達しようとしていることになる。
為替の変動が円高に振れる中で日本株は米国での金利上昇ピッチが鈍化しつつある中で米国株が強い展開を見せる一方で弱含んでいるがこれは値がさハイテク株から銀行セクターや内需系に資金シフトが起きているためと思われる。
セクターごとに変動パターンが異なる株式相場。ここはむしろ個別銘柄の変動に関心を持ちたいところ。為替相場は様々な要因で変動しがち。コロナ禍のサプライチェーン混乱の中で市況が大きく上昇したことで未曽有の収益を上げている海運や鉄鋼などの市況株にはこの先にどのような市況変動が待っているのかは読み取れないので今さら手が出せないし金利上昇に向かい始めたとのニュアンスで急騰中の日本の銀行株についていくのはなかなか難しいと皆さんがお考えなら、まだまだ動きのなかった出遅れ感の強い長期低迷銘柄に関心を向けていくのはどうだろう。
令和5年の株式相場はまだ始まったばかり。
それぞれの皆さんがリスクテイクされている銘柄を改めて吟味しながらベストポートフォリオを構築されますことを祈願する。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)