有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「乱高下相場でも冷静に個別株の動きを見ていると気づくことがある」
(有料メルマガ第267回・2014/2/25配信号)
※2014年2月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
世界中の国の株価は、企業の収益の方向性よりも、投資家の心理状態であるリスクオンとリスクオフで動いていくことが予想されます。
世界中の投資資金はみな強欲なくせに臆病です。そのようなミスター・マーケットの心理状態に付和雷同してしまわないように、自分の経済状態をしっかりと見据えた上で、取るべきリスクの大きさを管理していく必要があると考えています。
いま私が考えていることは、やはり投資家の資金が入ってきやすいカタリストのある銘柄に資金をシフトしていくべきであること。
そして株式市場が急激なリスクオフの動きに翻弄される可能性が高くなってきているので、インカム・ゲイン利回りが高くて、例え株価が下がっても、自分の経済的生活に必要な生活資金を確保しやすいのでホールドを継続できる銘柄に資金を分散していくほうが良い。そんな投資判断をしています。
非優待の低PERかつ低PBR銘柄で、業績に何の不安も感じられないのに、株価がジリジリ下げて行ってしまう。一旦投資した、このようなバリュートラップ銘柄を損切りするのはとても悔しいことです。
どんなに長い年月において株式投資を続けてきても、業績が良くなってくることが分かっている銘柄を自分が買った株価より低い値段で損切りするのは、無念なことです。しかも、損切りした途端に株価が大きく上げ始める可能性も多いです。
ここはじっくりと自分にとってどの銘柄をポートフォリオに加えていき、どの銘柄をポートフォリオから減らしていくべきか。自分の投資目的にとってどのような選択をすることが、より良いことなのか。じっくり考えてポートフォリオの再構築をしていこうと努力しています。
100年に一度の危機といわれることが毎年のように起こるのが最近の日本の株式市場です。日本の株式市場では2000年以降は毎年のように大きな株価の下落が1年に1回程度は起こります。
確かに東日本大震災や原発事故、リーマン・ショックのような天災や人災などは、投資家に強烈な不安を引き起こし、投資家の買い意欲を根こそぎ奪い去るような痛烈なものでした。売りたい投資家ばかりが増えて株価が下落しました。
でも、そのような危機のさなかにも株は売買されて、値段がつきました。買った投資家がいるからこそ売買が成立して、株価が下がったとも言えるのです。そして数年もすれば業績の良い銘柄の株価は大きく戻してきました。
株式市場では株価が毎日変動しています。そのために自分の資産の額が増えたり減ったりしていきます。そのためにストレスが発生し、精神的に弱い投資家はストレスに負けて、資産を減らして、市場から去っていきます。レバレッジ(借金)を利用した投資で、自己資金以上の借金を負い、負債を抱えて市場から強制退場させられる投資家も少なくありません。
また流動性の少ない小型株(新興市場の株ばかりでなく、東証第一部の株でも、流動性が小さい株はあります)では、資金力のある大口の投資家の投資行動によって、株価が影響を受けます。強い大口の投資家が、小口で弱い投資家から資金を簒奪しているように感じられることも、よく起こります。私は資金力の大きな一部の投資家に株価が翻弄されて大きく動いてしまう小型株よりも、上がるにしろ下がるにしろ多くの投資家の総意で動いてしまう流動性の高い大型株を少しずつ増やしていこうと、いま現在では考えています。
その理由は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用方針の変更と、アベノミクスをまだ信じていることから行った投資判断です。
これからも業績の良い高配当銘柄、高配当優待銘柄を研究銘柄にしていきたいと考えて、銘柄調査を続けています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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