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株式相場に巻き起こる出来事にはある程度予想できそうなことと、予想できなさそうなことに分かれます。
今回、伝えられている一連の銀行の苦境はどっちなのかと言うと専門家であればある程度は予想できていたとも言えます。ただ、一般の日本人にはシリコンバレー銀行やシグネチャー銀行などと言ってもなじみはなく、この銀行の苦境を以前から指摘されていたという話は記憶にはないかと思います。
ただ、銀行に取り付け騒ぎなどという昔の教科書にあったような話が、現実に起きることもあるということを改めて知ると今後も銀行ビジネスにはリスクがあるのだという点に気が付かされます。
こうした問題がさらにスイスのクレディスイス銀行にまで及ぶとまた世界の金融システムにも影響するのでは、リーマンショック並みの影響が出るのではという懸念につながることになる訳ですが、いずれも政策当局者による対応がなされて事なきを得たという格好ではあります。
結果として、折角年初の安値から上昇傾向にあった日本の株式相場にも波乱を招いたのですが、ここは冷静にいく必要があります。
日本株への影響はまずは株高トレンドが続いていた三菱UFJFGなどの銀行株に及び、軒並み調整局面に至ったほか、株式売り出しを発表していたゆうちょ銀行にも影響が及びました。
更に今やベンチャー投資会社となった業績停滞中のソフトバンクグループにも株価5000円割れにまで至るネガティブな評価をもたらしました。
投資家のポジティブな買いが手控えられ、売り圧力に押される展開の中で予期せぬ下振れを見せた個別銘柄があったかと思います。一方で比較的堅調な推移を辿った銘柄もあり、この波乱をチャンスと見てリスクテイクされた投資家も多いものと推察されます。
まだまだ、かつてのショック安と同様の展開が生じる可能性もある疑心暗鬼の展開を想定する投資家もある筈で、戻り売りスタンスで取り組むべきか、押し目買いスタンスが良いのかを慎重に見極めようとされる皆さんには先週の株式相場は今年の運用成果の好悪を分ける分岐点であったもの考えられます。
株式市場において時々生じる波乱の展開をチャンスと見るべきかどうか、筆者はチャンスであると考えています。
(炎)
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)