有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「今年も日本株が大きく下げる時がやってきた」
(有料メルマガ第427回・2017/4/11配信号)
※2017年4月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
12月から1月にかけて私が考えていた総合商社への投資作戦は、低PERの状況で業績も伸びている高配当銘柄なので、3月までホールドしておけば配当が確保できたうえに、キャピタル・ゲインも得られるのではないかというものでした。第1目標は配当で、キャピタル・ゲインはおまけという作戦です。
総合商社の株を手放したとき考えていたことは3月の配当狙いの投資でも、投資してから配当の権利を得られる最終権利日前後までの短期間で決着をつけることを考えて行うと、投資ではなく投機になる。配当を得ても、キャピタル・ロスを生じたら元も子もないということでした。
投機は、自分が想定しなかった相場環境とか、ミスター・マーケット(=市場=他の投資家の行動)の動きとか、緊急事態にいかに対処するかで勝負の決着(=短期の投資の成果、利益)がつくものだと考えていたので、中長期での投資対象として考えていないのなら市場の総意に従って動こうということでした。
投資した株に何を求めているか(=値上がり益またはインカム・ゲインまたは欲張って両方とか)で、その株に対する時間軸が変わってくるので、一概にどのような行動が正しいかは明確ではありません。今回の総合商社株への私の投資は短期の配当取りの投資対象であるというものでした。
しかし私が考えていたことと市場の判断は違っていたので、ミスター・マーケット(=市場=他の投資家の行動)の判断を尊重して撤退する投資行動を取りました。
株式投資などの相場では、株価はサイクルを描いて動いていきます。その短いサイクルの変動から利益をくみ出すのか、長い変動のサイクルから利益をくみ出すのか。小さいサイクルの変動は小さく、長いサイクルの変動が大きいかどうかは相場環境次第ですが、普通なら長いサイクルの変動の幅の方が大きいです。
総合商社に対する投資は最初から投資の時間軸を決定していたので、自分の投資行動に満足しています。
もし総合商社への投資期間をある程度の長めに決めて投資行動に入ったなら、そして投資対象に対し自分が充分安いと考えて、ある程度の時間がたてば割安な株価が修正されて利益が得られると想定して投資を実行したならば、逃げるべきではなかったと考えています。総合商社の株価の変動幅は中長期で投資したのならば、無視できるような小さな変動だったと考えています。
しかし短期間の投資期間を想定して行う配当取りという投機なら、これは別の話で、自分のその銘柄への投機をスタートする時点で決めた投資戦術と、その勝負に適用する自分の投資ルールの整合性をとっておくことが、緊急事態が発生した時に勝負をわけます。かろうじて損をしないで逃げられたかな、というのが今回の総合商社への投資の感想です。
私の家計は専業投資家として、賃貸不動産の家賃や、投資している株の配当収入や優待に生活費を依存する、生活設計モデルとなっています。
そのために、投資銘柄のうち、多くの部分を安定的で高い配当を出す銘柄や配当優待利回りが高い銘柄への資金配分が多くなっています。このような投資は中長期の長めの期間を想定しています。
そのような銘柄の中で流動性のある高配当銘柄の中から、ターゲットを決めて短期的に投機をして獲得する配当を大きく取ろうという戦闘方針を立てることも行います。今回の総合商社の株への投資が、そのような作戦で行ったものでした。
もし、総合商社への投資を再開する時は、時間軸を長めに設定した中長期での投資をしようと、いまの時点では考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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