有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「銘柄研究を活かしてバーゲンセールにならぶ宝玉を拾いたい」=
(有料メルマガ第338回・2015/7/14配信号)
※2015年7月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
中国バブルが崩壊したら中国への投資に傾斜しすぎている伊藤忠商事が大きな痛手を受けると考えていたので、去年の末に保有していた伊藤忠商事の株を3月の配当権利最終日の前に上がったところから利喰いして、配当権利落ち後にも、利喰いの売りを行って年末の持ち株数よりは半分に減らしていました。
総合商社のうち、三菱商事と三井物産はリーマンショック前からの保有ですが、伊藤忠商事は三菱商事や三井物産よりバランスが良い事業の展開をしていることと、中国との関係が良いことに注目して、徐々に持ち株数を増やしてきました。
そして去年の年末には、いつの間にか総合商社の中では一番大きな持ち株数になっていました。
その半分程度を手放していましたが、まだ私のポートフォリオの中では上位の銘柄でした。伊藤忠商事の株価は6月には一時的にも三井物産の株価を抜きました。
【中略】
しかし中国バブルの問題が解決されたわけでは無いので、いずれは上海株も適正な株価に下落を始め、その下落が中国不動産バブルの崩壊の引き金を引く可能性が考えられます。
そうなると中国以外でも稼いでいる伊藤忠商事の業績が、それほどダメージを受けなくても、中国の経済の変調が話題になるたびに、7月8日のように伊藤忠商事の株が大きく売られる可能性があるので、とにかくリバウンドをチャンスと考えて、高い税金を払っても更に6月末の持ち株数の約半分を利喰いして、これからも徐々に利喰いしていこうと考えています。
【中略】
日本株の多くの銘柄の株価が大きく戻す可能性がありますから、その中から中国不動産バブルの崩壊が本格的に始まって、世界第2位の経済大国における信用収縮が、リーマンショックの時のような世界経済に対するマイナスの影響を及ぼす可能性を考えつつ、伊藤忠商事や中国人の爆買いによる利益で株価を上げたインバウンド銘柄を利喰いした資金のシフト銘柄を、買い増していきたいと考えています。
【中略】
株主資本配当率は株主資本に対して、どのような割合で配当を行っているかという指標です。
一般に株主還元の状況(配当水準)を示す指標としては、当期純利益に対する配当額の割合を示す「配当性向」を用いることが多いですが、当期純利益は年度間の変動が大きいことから、金額的に安定した株主資本を基準にした「株主資本配当率(年間配当金総額の株主資本に対する割合)」を採用することで、投資家に長期的に安定した配当水準を示すことができます。
赤字にならなければ株主資本は減少しませんから、とても安定的な配当額が期待できます。そして利益が増えて株主資本が増加すれば、配当額は増加します。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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