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”アート×NFT×地域応援プロジェクト”で新たな地域創生の仕組みを作る
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”アート×NFT×地域応援プロジェクト”で新たな地域創生の仕組みを作る

2023-10-11 20:48



     弊社株式会社マネーライフプランニングで開催した、セミナーの内容報告です。

    前半:井口真理子氏のアート活動紹介 講演者:井口真理子氏
    https://www.marikoiguchi.com/


    ●「人間はどこに行くのか」を描き続けてきた


     私は、保育園に入ったころはすでに「絵を描くのって楽しい」と、チラシの裏などにオリジナルのキャラクターを描いていました。このころから、タイムスリップなど時空を超えた人間の交流に興味があったと思います。
     アーティストを志すようになったのは、美術高校受験のために画塾に通い始めたときです。画塾では、古い美術から現代アートまでありとあらゆるものに触れました。
     その後は、美術高校、芸術大学と美術一本で、卒業後も就活はせず、シェアスタジオを借りて制作を続けてきました。

     私の絵のテーマは“ニューピープル”です。言葉にするのが難しいですが、シンギュラリティや進化の果てのサピエンス、『想像的未来人』です。
     「人間はどこに行くのだろう」、「人類の先にはこういう人類がいるのかもしれない」と想像しながら絵を描き続ける中で生まれたテーマです。


    ●島に根差して創作を続ける


     創作活動の中で糀屋さんとのご縁が生まれ、その後、糀屋さんとパートナーのケイコさんの結婚式で初めて大島を訪れました。島の絶景や空気にとても感動しましたね。
     その後、糀屋さんが島にアトリエを作ると聞いて飛びつくようにお話に乗り、移住を決めて、2022年の6月に島に来ました。

     島では、糀屋さんの建てられたバーの壁画を制作したり、糀屋さんが運営されるMINAWAに納品する絵を制作したり、島の皆さんに向けた絵画教室を開いたりと、さまざまな創作活動を行っています。
     また、島の毎年の行事として、みあれ祭という宗像大社の大事なお祭りで、神さまのお供として海を渡る漁船の大漁旗を作ったりもしました。

     島で創作を続ける中で、昨年の秋ごろ、糀屋さんとの間に「NFTアートをやってみようか」という話が出ました。その時に、まずは専門家にお話を聞こうと、MikoSeaの工藤社長につなげていただいたんです。


    後半:NFTの仕組みとその可能性 講演者:井口真理子氏、工藤亮太氏

    https://corp.mikosea.io/


    ●NFTが創作に“唯一無二”の価値を保証す


     NFTはNon Fungible Token、非代替性のトークンです。
     トークンとは証明書のようなもので、例えば『モナ・リザ』には、「唯一無二のモナ・リザである」という価値がついています。
     そして、デジタルアートに「このアートは唯一無二である」という価値をつけるのがNFTです。NFTのついた作品は、転売されても作者にロイヤリティーが入ります。それを可能にしているのはブロックチェーンの技術です。

     私はNFTの特性を知ったとき、新たな表現やアートの価値を高める可能性を感じました。デジタルアートに唯一無二の価値がつくから、クリエイターは安心して思いきり制作に打ち込める。そこに一番のメリットがあると思ったのです。

     ここからは、工藤さんにNFTの可能性についてお話しいただきます。


    ●アート分野を超えるNFTビジネス


     NFTとアーティストはすごく相性のいい仕組みだと思います。

     NFTの付与されていない作品は、価値がどれだけ上がっていようと、転売されるとアーティストに入るお金はゼロです。
     でも、作品がNFTと紐づいていると、例えば売却価格の5%が作者に入れば、アーティストはずっと活動していけますよね。

     それから、「ある作品を買ってくださった方だけにリターンとして限定デザインのTシャツをプレゼント」すれば、街でそのTシャツを着ている人同士が出会ったときにうれしくなって話しかけると思うんです。
     そこからファンのコミュニティの輪が生まれ、広がります。

     NFTビジネスの市場規模は、2017年は33億円でしたが、2022年から2023年には約4,200億円の規模に成長しています。2027年には1.8兆円から6兆円の規模になると言われています。
     また、これから先は旅行や証券などの分野でもブロックチェーンの仕組みが導入され、NFTが生まれていくでしょう。いまはちょうど転換期なのです。


    ●地域応援プロジェクト×NFT=新たな地域創生ビジネスモデル


     われわれMikoSeaではNFTビジネスのためのプラットホームを提供していますが、NFTを単なるデジタルアートの証明や投機目的と考えるのではなく、リアル社会のプロジェクトとNFTを紐づけたビジネスを行っています。
     日本酒のプロジェクトであれば、例えば、「優先的にお酒が買える権利」をNFTとして売って、その売り上げがプロジェクト側に入ります。権利の所有者はこのNFTを転売することもできます。

     さらに、MikoSeaリゾートでは、高級ヴィラなどの宿泊施設の会員権をNFTとして売っています。もともと僕は、地方に人を呼び込むことで地方創生をしたかったんです。
     だから、その地域に「泊まりに行きたい!」と思わせる施設を作った上で、そこに人を呼び込む仕組みを考えたわけです。

     例えば、糀屋さんのMINAWAに1年に一度、無料で2泊できるNFTは44万円で販売しています。5年間の権利があるので計10泊が無料宿泊になるわけです。
     宿の運営者側から見ると、NFTを発行することで5年分の売り上げがまず入ってきます。法律上、一部は供託しなければいけないのですが、残りの金額はその宿のバリューアップに使えて、そうすると宿泊料の上昇にもつながります。

     所有者が施設を使用しない年には、その年のチケットの転売もできます。転売時には宿泊宿にもお金が入ってきます。また、例えば30年分の権利があったとして、1回宿泊したあと、残り29年分の権利が付いた状態で売ることもできます。
     この場合、もしその宿の人気が上がっていたら、最初の価格100万円から250万円に価値が上がっているかもしれません。

     この仕組みがすごいのは、NFTを所有している人はSNSで利用した宿泊施設の悪口をほとんど書かず、むしろポジティブなことを書く点です。
     自分の持っているNFTの価値が上がってほしいからです。NFTとは、サービスに対するポジティブな評価をユーザーが能動的に送るおもしろい仕組みだと思います。

     われわれのMikoSeaのスローガンは、「1,000人の熱狂的なファンで新しい経済圏を作り出す」です。NFTの枠組みでプロジェクトや人を応援し、MikoSeaリゾートの事業で地域に人を送り、熱心なファンが回す新たな経済圏を作って地方創生につなげたいと考えています。日本各地をもっと盛り上げていきたいですね。

    (了)


    株式会社マネーライフプランニング
    代表取締役 小屋 洋一


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