閉じる
閉じる
×
本連載を初めてお読みになる方は<孫子の投資法その1>を先にご覧ください。
■投資とは詭道なり その2■
◎強くとも敵には弱く見せかけ、勇敢でも敵には臆病に見せかける。
『能ある鷹は爪を隠す』『弱い犬ほどよく吠える』ということわざもあります。実力がある人は、何もしなくても周りが自然と評価してくれます。逆に実力が無いからこそ、一生懸命自分をアピールしなければなりません。
能力が高い実力者ほど、周囲の妬みや反感を買いやすいものです。古くはリクルートの江副氏、最近ではホリエモンなど、既存勢力の妬みや反感を買って引きずり落とされた例は数限りありません。ですから、実力ある人は自然と謙虚になっていくものです。
ところが、実力の無い人物や企業は周囲にとって脅威ではありませんから、過剰なくらい自己アピールをしても大丈夫です。既存勢力も、実力の無い人物や企業がのし上がった方が自分たちの競走上有利ですから、実力が無い人間にはとても寛容です。
ところで、企業の経営戦略において「宣伝・広告」は重要です。しかし、男性用かつらなどの特殊な製品(素晴らしい性能のかつらを友人に勧める人はあまり いないでしょう…)を除いて、製品・サービスの内容さえよければ、自然と口コミで良さが伝わっていくものです。ですから、過剰な広告宣伝は必要ありませ ん。
反対に、現在のようなネット社会では、偽りの広告や宣伝の化けの皮はすぐに剥がされてしまいます…
長い目で見れば、製品やサービスの内容が良いことが大事で、宣伝や広告は2次的なものです。
企業への投資においても、「ブランド」と「オペレーション・システム」の二つが最も重要な判断のポイントです。
「オペレーション・システム」は、地味な存在ですが、「会社そのもの」の骨格とでもいうべきものです。
「ブランド」は、長年の製品やサービスへの信頼によって生まれるもので、単なる広告宣伝を行うだけでは「知名度」は上がっても「ブランド」は形成されません。
この二つの強力な武器を持った企業は、目立たないようにひっそりと暮らしています。目立ってしまっては、周囲の妬みや嫉妬を買い攻撃されてしまうからです。その隠れた優良企業を見つけ出すのが投資の醍醐味なのです。
逆に、やたらコマーシャルを流したり、マスコミにちやほやされている(マスコミが多額の広告費を使っている企業を持ち上げるのは当然のことです)企業から、優良な企業を見つけるのは困難です。彼らには「自己アピールしなければならない理由」があるわけですから…
★7月11日に、『企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝法』=永久保有銘柄を見抜く18のポイント が発刊予定です。
目次(予定)
はじめにー実践的投資に役立つ、スリー・プラス・ワンー
<第1部:準備・防衛編>
1)日本株投資のタイミング
2)後悔しないスタートの方法
3)甘い言葉に誘われない。誘惑からの身の守り方。
4)時間を味方につける
5)投資のバイブル・会社四季報の基礎
6)会社四季報の実践的読み方
<第2部:攻撃編>
7)企業の通知表!決算書の読み方(基礎編)
8)企業の通知表!決算書の読み方(実践編)
9)投資すべきビジネス
10)これから有望な産業
11)優良・成長企業の見分け方
12)売買をするなら全力で!(自信が無い時は取引しない)
<第3部:勝利・凱旋編>
13)まずは3年~5年での成功を目指す
14)利回りで考える
15)マーケット・景気のサイクル
16)売却すべき時
17)バフエットの名言に学ぶ(基本編)
18)バフエットの名言に学ぶ(応用編)
■大原浩(おおはら・ひろし)
GINZAXグローバル経済・投資研究会代表
(株)大原創研代表取締役
1984年、同志社大学法学部を卒業後、上田短資(上田ハーロー)に入社。外国為替・インターバンク資金取引などを担当。1989年、フランス国営・ク レディ・リヨネ銀行入行。金融先物・デリバティブ・オプションなど先端金融商品を扱う。1994年大原創研を設立して独立。国内外のビジネス・投資に広く かかわるが、特に中国株投資・日本株投資などで成功を収める。また、2007年に中国・韓国の変調を感じ、両国のすべての投資から撤退。2008年の著書 『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』では、現在の中国や韓国の状況をズバリ的中させた。また、リーマンショック後の日本経済復活・株価上昇も著書や ブログで的確に予想。『証券新報』の顧問を約7年にわたり務める。
『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』」(PHP研究所)
「銀座の投資家が『日本は大丈夫』と断言する理由」(PHP研究所)
「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)
「日本株で成功する バフェット流投資術」(日本実業出版社)他多数
(OH)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
■投資とは詭道なり その2■
◎強くとも敵には弱く見せかけ、勇敢でも敵には臆病に見せかける。
『能ある鷹は爪を隠す』『弱い犬ほどよく吠える』ということわざもあります。実力がある人は、何もしなくても周りが自然と評価してくれます。逆に実力が無いからこそ、一生懸命自分をアピールしなければなりません。
能力が高い実力者ほど、周囲の妬みや反感を買いやすいものです。古くはリクルートの江副氏、最近ではホリエモンなど、既存勢力の妬みや反感を買って引きずり落とされた例は数限りありません。ですから、実力ある人は自然と謙虚になっていくものです。
ところが、実力の無い人物や企業は周囲にとって脅威ではありませんから、過剰なくらい自己アピールをしても大丈夫です。既存勢力も、実力の無い人物や企業がのし上がった方が自分たちの競走上有利ですから、実力が無い人間にはとても寛容です。
ところで、企業の経営戦略において「宣伝・広告」は重要です。しかし、男性用かつらなどの特殊な製品(素晴らしい性能のかつらを友人に勧める人はあまり いないでしょう…)を除いて、製品・サービスの内容さえよければ、自然と口コミで良さが伝わっていくものです。ですから、過剰な広告宣伝は必要ありませ ん。
反対に、現在のようなネット社会では、偽りの広告や宣伝の化けの皮はすぐに剥がされてしまいます…
長い目で見れば、製品やサービスの内容が良いことが大事で、宣伝や広告は2次的なものです。
企業への投資においても、「ブランド」と「オペレーション・システム」の二つが最も重要な判断のポイントです。
「オペレーション・システム」は、地味な存在ですが、「会社そのもの」の骨格とでもいうべきものです。
「ブランド」は、長年の製品やサービスへの信頼によって生まれるもので、単なる広告宣伝を行うだけでは「知名度」は上がっても「ブランド」は形成されません。
この二つの強力な武器を持った企業は、目立たないようにひっそりと暮らしています。目立ってしまっては、周囲の妬みや嫉妬を買い攻撃されてしまうからです。その隠れた優良企業を見つけ出すのが投資の醍醐味なのです。
逆に、やたらコマーシャルを流したり、マスコミにちやほやされている(マスコミが多額の広告費を使っている企業を持ち上げるのは当然のことです)企業から、優良な企業を見つけるのは困難です。彼らには「自己アピールしなければならない理由」があるわけですから…
★7月11日に、『企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝法』=永久保有銘柄を見抜く18のポイント が発刊予定です。
目次(予定)
はじめにー実践的投資に役立つ、スリー・プラス・ワンー
<第1部:準備・防衛編>
1)日本株投資のタイミング
2)後悔しないスタートの方法
3)甘い言葉に誘われない。誘惑からの身の守り方。
4)時間を味方につける
5)投資のバイブル・会社四季報の基礎
6)会社四季報の実践的読み方
<第2部:攻撃編>
7)企業の通知表!決算書の読み方(基礎編)
8)企業の通知表!決算書の読み方(実践編)
9)投資すべきビジネス
10)これから有望な産業
11)優良・成長企業の見分け方
12)売買をするなら全力で!(自信が無い時は取引しない)
<第3部:勝利・凱旋編>
13)まずは3年~5年での成功を目指す
14)利回りで考える
15)マーケット・景気のサイクル
16)売却すべき時
17)バフエットの名言に学ぶ(基本編)
18)バフエットの名言に学ぶ(応用編)
■大原浩(おおはら・ひろし)
GINZAXグローバル経済・投資研究会代表
(株)大原創研代表取締役
1984年、同志社大学法学部を卒業後、上田短資(上田ハーロー)に入社。外国為替・インターバンク資金取引などを担当。1989年、フランス国営・ク レディ・リヨネ銀行入行。金融先物・デリバティブ・オプションなど先端金融商品を扱う。1994年大原創研を設立して独立。国内外のビジネス・投資に広く かかわるが、特に中国株投資・日本株投資などで成功を収める。また、2007年に中国・韓国の変調を感じ、両国のすべての投資から撤退。2008年の著書 『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』では、現在の中国や韓国の状況をズバリ的中させた。また、リーマンショック後の日本経済復活・株価上昇も著書や ブログで的確に予想。『証券新報』の顧問を約7年にわたり務める。
『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』」(PHP研究所)
「銀座の投資家が『日本は大丈夫』と断言する理由」(PHP研究所)
「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)
「日本株で成功する バフェット流投資術」(日本実業出版社)他多数
(OH)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)