投資家心理は悲観と楽観の綱引きで揺れ動きます。全体相場もそうですが、個別株でもそうした投資家心理で変動が生じることになります。積極的な投資家は お金を借りてまで投資しますので、その懐事情で強制的な売りを余儀なくされたりもします。これが余計に相場の振幅を大きなものにしてしまいます。上にも下 にも振れる株式相場を横目に冷静な対応ができる投資家が勝利者となるのです。
 ただ、株の変動に恐れおののいてばかりでリスクを取らないでいるとリターンも上がりませんので、株式相場に関心を持つ方は基本的に物事をポジティブに捉えることから入る必要があります。
 とは言え、物事には必ずと言って良いほどポジティブな要因とネガティブな要因があり、それによって株価が形成されていることになります。

 株価が上昇し過ぎた場合、それ自体がネガティブな要因ですし、株価が下落し過ぎた場合、それ自体がポジティブな要因となります。テクニカル要因、ファン ダメンタルズの要因それぞれにポジティブ、ネガティブな要因を並べてみて、ポジティブな要因がネガティブな要因を上回るのであれば買いと判断され、逆の場 合は売りと判断されます。

 全体相場の分析、個別銘柄の分析それぞれにポジティブとネガティブが考えられます。

 楽観と悲観の狭間で揺れ動く投資家心理を捉えながら、ポジティブな運用に心掛ける皆さんが増加してくるものと期待しています。

(炎)

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