敢えて銘柄名は出しませんのでデータを見て推察頂きたいと思いますが、私は今、地味株を密かに研究中です。数字だけを掲げておきます。次回で明らかにします。

【東証1部のA社】

 今期業績計画は売上高212億円、経常利益14億90百万円、EPSは45円、一株配当10円という企業です。PERは7.6倍、PBR0.44倍、配当利回り2.9%です。

 時価総額は87.8億円、無借金経営の優良企業ながら知名度は低く、株価は人気薄です。ところがその会社の株価は6月に入って上昇傾向に入ってきまし た。スタート時点からはまだ10%余りの上昇に留まっており、アベノミクス相場にはまだ乗り切れていません。地味株の典型のような銘柄ですが、果たして今 後の株価の行方は・・・?8月7日に第1四半期決算の発表を予定しています。


【機械セクターのB社】

 ロボット関連銘柄なのに地味な銘柄もあります。投資家へのアピール不足なのか、それとも実体が悪いのか研究中です。
 借金が比較的多いのもマイナス評価になっているのかも知れませんし、業績が不安定なのも影響しているのかも知れません。

 今期の年商は460億円と比較的規模が大きくグローバル指向で着実に成長しているように見えますが、時価はPER9.9倍、PBRは0.33倍、配当利 回りは2.0%となっており、バリュー銘柄に甘んじています。設備投資関連銘柄ですが、今期の業績が前期の反動もあり大きくマイナスとなる中で株価が低迷 している状態です。業績のデコボコが見られますが、果たして今期の業績は期初計画を上回ることができるのか・・・。第1四半期決算を8月11日に発表予 定。
 2006年に上場した後の株価は低落傾向。上場直後の決算が業績のピークでした。上場時の公募増資150万株の公募価格は2200円と時価の3.5倍も あってその後一度も分割などをしていませんが、業績さえ良くなれば株価も上向くと期待。同族経営ですが、まとまった株を持たずM&Aの対象となる要素を 持っていると思われます。


【JASDAQ上場のC社】

 今期予想PER7倍、PBR0.4倍、配当利回り2.35%の地味株。株価はまったく動く気配がなく株主はいらついているだろう。時価総額は33億円で こちらも同族経営。ビジネスも地味ですが、製品性能を高めて他社と差別化しています。8月7日に第1四半期発表を予定。今期の業績が減益見通しなので株価 は低迷している状態。少しでもプラスのサプライズがあれば株価は水準訂正が期待されます。


 地味株投資には忍耐が必要。静かな時こそ仕込みの好機と捉えています。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)