NISA制度の開始以来、株式投資に関心のある女性が増えてきているように感じられます。小銭を貯めた女性投資家が求める運用先としては株式が手っ取り早いということになり、株式セミナーなどにも女性投資家の姿がよく見られるようになってきました。

 自宅に居ながらネットで株の売買を行う主婦や会社で仕事しながら株式投資を楽しむOLなど一人一人の資金量は小さくても投資家としての勢力は馬鹿になりません。

 女性が経営の現場でも活躍する時代となり、DeNAのような女性経営者に導かれた企業が発展。アベノミクスの施策も女性の活用というテーマが掲げられるなど地方創生とともに重要視されています。
 証券アナリストジャーナル2015年1月号の新年の挨拶でも日本アナリスト協会の会長が女性アナリストの誕生と活躍への期待を述べています。

 かくいう私も今年は女性アナリストと女性投資家の育成に着手しようと考えています。既に多くの女性アナリストが決算説明会などで活発な質問を行い、緻密 な分析を基に企業評価を行う素地ができているように思いますが、私も先日、助言サービスを行う予定の新会社の女性スタッフを連れて企業のアナリスト向けス モールミーティングに出席しました。
 女性スタッフにとって初めてのそうしたミーティングの場ではあったでしょうが、良い経験になったものと思います。

 出席者の活発な質問が相次ぐ中で質問はしないだろうと思っていましたが、しっかりと1回だけですが積極的に質問をするなど、印象に残るスモールミーティングでした。


 先般開催された投資セミナーに講師として呼ばれた私ですが、終わった後の懇親会では女性投資家数名が熱心に質問をされるなど資金運用に対する情熱が伝 わって参ります。限られた範囲の資金を基にした投資活動は効率性が求められるのでしょうが、個別銘柄がどうだということではなくてポートフォリオを構築し ての運用ということで、関心を持ってもらったのだろうと感じています。

 リスクある株式投資に挑戦する女性の活躍を今後も支援したいと私も本メルマガでは多少意識して女性向けポートフォリオの提案などコンテンツづくりに努めていきたいと思っています。


 外国人投資家主体の株式市場に新たな旋風が巻き起こせるか、女性株式投資家が幅広く活躍する時代の潮流に密かに期待を寄せています。


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