なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=「ホールドし続けられる銘柄の多寡が運用成績向上につながる」=
(有料メルマガ第212回・2013/1/29配信号)
※注 2013年10月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
投資環境が良くなり、多くの銘柄が上昇してくると、投資したいと考えて調べた銘柄がどれも有望に思えてきます。そしてついつい銘柄シフトを急ぎすぎるようになってきます。
しかし、後で振り返ると、売買を急がずに、じっくりとホールドしたままでいたほうが運用成績が良かったということを、過去のバブル期などでいやというほど体験してきました。
【中略】
優待銘柄についても、絶対この優待は手ばなせないと考えて数年間ホールドを続けている銘柄群は、投資したときの株価が3倍にも5倍にもなりました。
私の場合は、決まったものをもらえる食べ物優待や、選べる食べ物ギフトがもらえる銘柄は、業績が悪くなっても手放せないという、投資環境悪化時には悪癖 となるような傾向があります。そのために、去年はこの悪癖を直す努力を積み重ね、このような優待のある銘柄が大きく減益修正や赤字化したときは、強制的に 売るようなルールを定めて、実践を行なってきました。
しかし、ここにきて強制的に手放した銘柄群の業績が、円安もあって改善されてきたことが分かっているので、業績の改善が信じられる優待銘柄には買戻しをかけることを心がけるようになりました。
ここ数年間連続で増益増収を達成している上に、選べる食べ物優待ギフトが付いているような銘柄については、つまらない減益修正で株価が大きく下げたときには、果敢に新規投資や買い増しも実行するようになりました。
投資環境が良くなってきたとはいえ、少しドル円相場で円高に動いただけで、輸出銘柄の株価が大きく下げるような状況ですから、そのようなときにはぐっと 銘柄をホールドするためのグリップ力を強めて、せっかく投資した銘柄を手放さないようにしないと利益を上げにくくなってきます。
優待ばかりではなく、確実に来期からの業績が増収増益で出てくる(会社から発表される)可能性が高いとか、画期的な新薬を開発しており、すでに1年 10ヶ月前に承認申請を行なって、その承認の時期が秒読み段階に入っていると期待できることなど、その銘柄をグリップせざるを得ないような強い動機がある 銘柄は、どんなに株価が急落しても握りこんで離さないというグリップ力が、やっと私にもついてきました。
購読者のみなさんも、自分がこの銘柄を売るには抵抗が強いというような強いグリップ力を持てる銘柄を、ポートフォリオの中に組み入れる工夫をされてみてはいかがでしょうか。投資家によってこの『グリップ力を強める何か』は大きく違うと思います。
自分の投資の性格を見据えたうえで、投資する銘柄を選ぶことも、運用成績を高める良い方法だと考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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また、コラムでは、「株価が大きく乱高下する時は優待銘柄への分散投資が運用成績を支える良い戦略となる」と題し、株主優待を軸とした投資戦略を提案しています。
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