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孫子の投資法 忍耐無くして勝利無し その6
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孫子の投資法 忍耐無くして勝利無し その6

2015-01-29 13:14
    本連載を初めてお読みになる方は<孫子の投資法その1>を先にご覧ください。 http://okuchika.net/?eid=4482

    ■(一撃必殺)戦法は無限にある

    ◎大軍を速やかに動かすことが出来るのは、旗や鳴りものなどで、指令を円滑に伝えることができるからである。

    ◎味の要素は、酸味・辛み・塩味・甘み・苦みの五つにしか過ぎないが、そのバラエティは無限である。戦法も同じように、正攻法・奇襲を含めて、無限にある。


     相手<敵>はいつも同じではありません。また同じ敵であっても、戦力、財力、士気などは刻々と変わります。このように敵の姿が無限にあるのですから、戦法が無限にあっても不思議ではありません。

     戦法というと、まるでマニュアルのように定型化されたものであり、そのパターンさえ覚えればすぐにでも役に立つというようなイメージがあるかもしれませ ん。しかし、戦法はあくまで「骨格」に過ぎません。その「骨格」に肉づけをして実際の勝利へと導くのは、戦法を学んだ人々の個々の創造力(アイディア)で す。

     孫子の投資法5で、<ビジネス(投資)は「数字を使ったアート」である>と述べましたが、孫子に限らず優れた戦法には、<定石=パターン>の深い理解と共に<創造力>が必要です。

     バフェットはよく「投資のアイディア」という言葉を使います。「良いアイディアが見つかったから投資する」、あるいは「良いアイデアィアが見つからないから投資をしない」という風にです。

     バフェットの戦法=バフエット流については、「日本株で成功するバフェット流投資術」(日本実業出版社)などの拙著をご参照いただければわかるように、 とてもシンプルでわかりやすいものです。しかし、バフェットが優れているのは戦法=「骨格」だけではありません。その戦法=「骨格」をベースに、他人が思 いつかない独創的なアイディア(投資先)を次々と創造してきたからこそ、大成功できたのです。

     つまり、定石=戦法(骨格)とアイディア(独創性)とがうまくかみ合うことが成功の秘訣ということです。

     無からアイディアを生み出すことは難しいですが、定石=戦法をマスターすれば、それをベースにたくさんの独創的アイディアを生み出すことができます。戦 法(定石)をマスターしたからと言ってそこで安心してはいけません。それはあくまで土台であって、その土台の上で「創造力」を働かさなければならいので す。

     そして、「創造的」なやり方は「定石=戦法」と違って、他人(兵隊、従業員など)に内容を伝えるのが簡単ではありませんから、はっきりわかる手法(旗や鳴りものなど)で明確に意思を伝えるべきです。


    (大原浩)

    【大原浩の書籍】
    バフェットに学ぶ【永久不滅投資法】―損を出さないで永遠に資産を増やすことは可能かー(同友館)
    日本株で成功する バフェット流投資術 (日本実業出版社)
    企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝法=永久保有銘柄を見抜く18のポイント(日本実業出版社)
    『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)
    「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
    ★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
     http://goo.gl/iz1GUV
    ★GINZAX30社! 大原浩著 昇龍社<Kindle版>
     上巻
     下巻
     GINZAXグローバル経済・投資研究会・代表大原浩著

    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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