決算が終わり2ヶ月以上経過すると株主総会の案内が送られてきます。3月決算だと5月20日前後になりますが、億の近道の読者の皆さんの中にも自ら積極的に株主総会に出向かれている方もお見えになっているのかも知れません。


 私が主催している株式同好会のメンバーも今年は株主総会に出向きたいという話をしています。手始めに12月決算企業に足を運ぶ予定です。
 先般取り上げた岡山に本社を置くKG情報(2408)の株主総会は3月12日ですが、株価の上昇の背景を探ることを狙いに個人株主とともに岡山まで運ぶことに致しました。

 総会自体は短い時間で終了するでしょうが、これからの同社の発展を探るため、社長とも面談します。実際に現場を見ることがいかに大事かは皆様にもお伝えしたいことですが、それを本メルマガでもご報告したいと思います。


 皆さんもぜひこの春、株主総会に出向いてはいかがでしょうか。


 ところで、3月には今話題の大塚家具の株主総会があります。

 あなたは会長派?それとも久美子社長派?にわかに議論沸騰し、株主総会でどちらに軍配が上がるのか興味津々。メディアでは機関投資家や外国人投資家を味方につけた久美子社長が優位だとの話もありますが、果たして・・?

 会長のやり方は会員制の高級化路線。久美子社長はその反対に入口を低くした低価格路線。どちらが良いかは本来は消費者が決めることで、ここまで親子で紛争する筋合いのことではなさそうだが、お金持ち同士の戦いで決着が見もの。

 久美子社長は80円配当(現状は40円、約15億円分)を打ち出して株価は急騰。

 緊迫化する株主の委任状争奪合戦の行方を見たいなら株主総会に出ること。
同社の単位株主は4500名余りですが、今回の株主総会はいつになく面白くなりそうです。

 うがった見方をすれば親子で結託してメディアでの露出を増やして広告宣伝を只で行ったのではないかとも考えられるほど今回はワイドショーネタになってしまいました。

 連日の大塚親子の確執報道が今後の業績に果たしてプラスとなるのか、マイナスとなるのか。この仲が悪いように見える親子はしたたかに今後のことを水面下で話し合っているのではと私は勝手に思っています。

 会長の勝久氏は久美子社長が対抗策で打ち出した増配で2億8000万円分(これまでは1億4000万円)の現金を手にすることになりますが、これは娘から親へのプレゼントのように私には思えてなりません。
 本来なら業績の低迷でここまでの増配は考えにくいと思いますが、蓄積してきたキャッシュを崩しての増配はまさに筆頭株主である父親へのプレゼントのようです。

 まさに株主が主役の株主総会。前代未聞の歴史に残る株主総会となりそうです。

(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)



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