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2015年もはや3ヶ月半を経過しようとしています。2月からスタートしたIPO相場は全体相場の上昇トレンドの中でやや目立たない状態となっていますが、3月17日からスタートする3月のIPO相場は実に15銘柄が上場して参りますので賑やかになるかと思います。
既に4月8日のIPO銘柄も発表されていますが、全体相場が比較的堅調な中、消化難の恐れはないかとは思いますが、銘柄の良し悪しで運用成果が異なってくるものと考えられます。
2014年末から2月のIPOをまず振り返ってみて3月の展開を占ってみたいと思います。
【調整局面の12月IPO銘柄】
昨年12月に上場したエクストリーム(6033)、カヤック(3905)、MRT(6034)などの活躍期待株は公募価格に対して初値が大きくかい離して初値の後も上値を追ったのですが、その後は調整の動きが見られます。
業績の進捗を見ながらこの調整局面から抜け出すものと期待されますが、まだいずれも割高感がありますので、多少時間を要すと考えられます。
成長期待の高い人気株はその後の反動が見られますが、上場時に地味な印象を持たれ株価も穏健だった銘柄にはむしろ強い展開を示す銘柄も見られます。
この辺りが現状の特徴かと思われます。また、流動性が比較的高かったテクノプロホールディングス(6028)は上場時は穏健なスタートでしたが、ここに来て株価水準が高まってきました。
鍼灸接骨院の支援事業を展開するアトラ(6029)は上場後648円という安値まで売られましたが、1か月半を経て株価が上昇してきました。
昨年12月に上場した地味株ではプラスチック製包装容器の竹本容器(4248)、冷凍食品の企画・開発・販売の大冷(2883)、居酒屋チェーンのヨ シックス(3221)あたりに割安感が感じられます。また、このところの株式市場活況の恩恵を受ける証券株では金沢本社の今村証券(7175)あたりに人 気化の素地があります。同社は北陸新幹線絡みでもあり、第4四半期の市況の良さから収益が想定以上に向上している可能性もあります。
地味でもきちんと収益を上げている企業の株式が結果的には成果を出していける地合いとなっているように思われます。
【2月上場銘柄の動向】
2月は6社が上場。12日上場のKeeper技研(6036)は公募価格2120円に対して初値は3160円と人気化。その後の高値は3325円まであ りましたが、高値をつけて5日後に一気に売られ2503円の安値をつけてしまいました。自動車のコーティング事業で地味な印象が持たれているのかも知れま せんが、着実な成長性は感じられますので、公募価格接近場面は狙い目となるのかも知れません。
2月18日には2社が上場。ファーストロジック(6037)はオウチーノと同様に不動産ポータルサイト運営企業で公募価格1770円に対して初値は2700円、その後は2994円高値までありましたが、直近は1833円まで売られるなど人気離散。
同様に不動産事業を展開するファーストブラザーズ(3454)も公募価格2040円に対して初値は2090円と低く、その後も高値2237円、安値1867円と冴えない展開です。
翌2月19日に上場したALBERT(3906)は公募価格2800円に対して初値は6040円。その後の高値が8160円と人気を集めましたが直近はこれも4520円まで売られるなど調整模様。
地味株の典型のようなホクリョウ(1384)は北海道地盤の卵生産企業でこれは公募価格460円に対して初値501円と穏健でしたが、その後の安値473円から直近は579円まで買われるなど堅調な値動きです。
堅調な値動きは2月23日に上場しましたシリコンスタジオ(3907)にも見られ、公募価格4900円から初値9900円。その後の高値は先週末の 19660円でホットな値動きが見られます。先週末の終値は18250円で時価総額は約430億円という水準にまで高まってきました。
このように一部に調整傾向にある銘柄もありますが、直近の2銘柄は堅調な値動きを続けています。全面高には至っていませんが、基調はなおも強いと考えられます。
【3月の上場は15社】
17日のコラボス(3908)とエムケイシステム(3910)を皮切りに3月に上場予定の企業は15社にのぼります。19日は3社、24日から26日まで毎日3社が上場してきますので、消化不良となる可能性があります。
サービス業、飲食、不動産、半導体、電子部品商社、オンラインゲーム、医療、ベッド、ソフトウェアなど多彩な上場が予定されていますが、この中で先日上場前説明会に出席したハウスドゥ(3457)に注目しています。これについては次回改めて触れたいと思います。
また、3月ではありませんが、4月8日に上場予定のサンバイオ(4592)も今年初の創薬ベンチャー銘柄で、話題を集める可能性がありますので注目しておきたいと思います。
3月17日
コラボス(3908)コールセンター、クラウドシステム
エムケイS(3910)社保 業務支援ソフト(システムディが比較対象)
3月19日
SLD(3223) 飲食店 (きちりとの比較)
ヒューマンウェブ(3224)オイスターバー
ショーケースTV(3909) ウェブマーケティング支援
3月24日
ファーストコーポ(1430) マンション開発
RSテクノロジーズ(3445)シリコンウェハ再生
イード(6038)ウェブメディアコンテンツ、ソリューション
3月25日
シンデンハイテックス(3131)電子部品卸
ハウスドゥ(3457) 不動産事業、リースバック事業 上場後も要注目
Aiming(3911)オンラインゲーム (類似のgumiが急落中)
3月26日
モバイルファクトリー(3912)モバイルサービス
日本動物高度医療センター(6039)動物病院(メディビックGの刺激材料)
プラッツ(7813) 介護ベッド 要注目
3月27日
sMedio(3913)ソフトウェア
4月8日
サンバイオ(4592)2015年初の創薬ベンチャー、脳梗塞治療薬、再生細胞薬の開発をテーマにしている企業。本社は聖路加タワー28階。上場後の落ち着いた場面が注目される。アンジェスやメディビックGなど他の創薬ベンチャー株も刺激しそう。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
既に4月8日のIPO銘柄も発表されていますが、全体相場が比較的堅調な中、消化難の恐れはないかとは思いますが、銘柄の良し悪しで運用成果が異なってくるものと考えられます。
2014年末から2月のIPOをまず振り返ってみて3月の展開を占ってみたいと思います。
【調整局面の12月IPO銘柄】
昨年12月に上場したエクストリーム(6033)、カヤック(3905)、MRT(6034)などの活躍期待株は公募価格に対して初値が大きくかい離して初値の後も上値を追ったのですが、その後は調整の動きが見られます。
業績の進捗を見ながらこの調整局面から抜け出すものと期待されますが、まだいずれも割高感がありますので、多少時間を要すと考えられます。
成長期待の高い人気株はその後の反動が見られますが、上場時に地味な印象を持たれ株価も穏健だった銘柄にはむしろ強い展開を示す銘柄も見られます。
この辺りが現状の特徴かと思われます。また、流動性が比較的高かったテクノプロホールディングス(6028)は上場時は穏健なスタートでしたが、ここに来て株価水準が高まってきました。
鍼灸接骨院の支援事業を展開するアトラ(6029)は上場後648円という安値まで売られましたが、1か月半を経て株価が上昇してきました。
昨年12月に上場した地味株ではプラスチック製包装容器の竹本容器(4248)、冷凍食品の企画・開発・販売の大冷(2883)、居酒屋チェーンのヨ シックス(3221)あたりに割安感が感じられます。また、このところの株式市場活況の恩恵を受ける証券株では金沢本社の今村証券(7175)あたりに人 気化の素地があります。同社は北陸新幹線絡みでもあり、第4四半期の市況の良さから収益が想定以上に向上している可能性もあります。
地味でもきちんと収益を上げている企業の株式が結果的には成果を出していける地合いとなっているように思われます。
【2月上場銘柄の動向】
2月は6社が上場。12日上場のKeeper技研(6036)は公募価格2120円に対して初値は3160円と人気化。その後の高値は3325円まであ りましたが、高値をつけて5日後に一気に売られ2503円の安値をつけてしまいました。自動車のコーティング事業で地味な印象が持たれているのかも知れま せんが、着実な成長性は感じられますので、公募価格接近場面は狙い目となるのかも知れません。
2月18日には2社が上場。ファーストロジック(6037)はオウチーノと同様に不動産ポータルサイト運営企業で公募価格1770円に対して初値は2700円、その後は2994円高値までありましたが、直近は1833円まで売られるなど人気離散。
同様に不動産事業を展開するファーストブラザーズ(3454)も公募価格2040円に対して初値は2090円と低く、その後も高値2237円、安値1867円と冴えない展開です。
翌2月19日に上場したALBERT(3906)は公募価格2800円に対して初値は6040円。その後の高値が8160円と人気を集めましたが直近はこれも4520円まで売られるなど調整模様。
地味株の典型のようなホクリョウ(1384)は北海道地盤の卵生産企業でこれは公募価格460円に対して初値501円と穏健でしたが、その後の安値473円から直近は579円まで買われるなど堅調な値動きです。
堅調な値動きは2月23日に上場しましたシリコンスタジオ(3907)にも見られ、公募価格4900円から初値9900円。その後の高値は先週末の 19660円でホットな値動きが見られます。先週末の終値は18250円で時価総額は約430億円という水準にまで高まってきました。
このように一部に調整傾向にある銘柄もありますが、直近の2銘柄は堅調な値動きを続けています。全面高には至っていませんが、基調はなおも強いと考えられます。
【3月の上場は15社】
17日のコラボス(3908)とエムケイシステム(3910)を皮切りに3月に上場予定の企業は15社にのぼります。19日は3社、24日から26日まで毎日3社が上場してきますので、消化不良となる可能性があります。
サービス業、飲食、不動産、半導体、電子部品商社、オンラインゲーム、医療、ベッド、ソフトウェアなど多彩な上場が予定されていますが、この中で先日上場前説明会に出席したハウスドゥ(3457)に注目しています。これについては次回改めて触れたいと思います。
また、3月ではありませんが、4月8日に上場予定のサンバイオ(4592)も今年初の創薬ベンチャー銘柄で、話題を集める可能性がありますので注目しておきたいと思います。
3月17日
コラボス(3908)コールセンター、クラウドシステム
エムケイS(3910)社保 業務支援ソフト(システムディが比較対象)
3月19日
SLD(3223) 飲食店 (きちりとの比較)
ヒューマンウェブ(3224)オイスターバー
ショーケースTV(3909) ウェブマーケティング支援
3月24日
ファーストコーポ(1430) マンション開発
RSテクノロジーズ(3445)シリコンウェハ再生
イード(6038)ウェブメディアコンテンツ、ソリューション
3月25日
シンデンハイテックス(3131)電子部品卸
ハウスドゥ(3457) 不動産事業、リースバック事業 上場後も要注目
Aiming(3911)オンラインゲーム (類似のgumiが急落中)
3月26日
モバイルファクトリー(3912)モバイルサービス
日本動物高度医療センター(6039)動物病院(メディビックGの刺激材料)
プラッツ(7813) 介護ベッド 要注目
3月27日
sMedio(3913)ソフトウェア
4月8日
サンバイオ(4592)2015年初の創薬ベンチャー、脳梗塞治療薬、再生細胞薬の開発をテーマにしている企業。本社は聖路加タワー28階。上場後の落ち着いた場面が注目される。アンジェスやメディビックGなど他の創薬ベンチャー株も刺激しそう。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)