15年ぶりの高値水準となってきましたが、その背景にはアベノミクスによる金融緩和政策があるということです。
株高は金融緩和によってもたらされた為替の円安による効果が大きいのですが、これによって景気は良くなるとの期待が高まれば狙い通りとなります。
市場はいつか来た道で上昇傾向を辿り、実体価値のない中でのバブル相場の形成を続けている可能性もありますが、そこは十分に理解しながら勢いにつくことが投資家にとってはメリットがある可能性があります。
先物市場に参画していてそこに買いポジションをもっている投資家は今のところ恩恵を受けていますが、個別銘柄では二極化していて案外調整傾向にある銘柄が多いことがわかります。
指数も流動性に乏しい中小型株指数よりも225やTOPIXが主体となっていますので日経平均株価の上昇を必ずしも喜んでばかりはいられないのかも知れません。
この場合は日経平均が過熱気味になった際に反転下落の動きになる可能性もあり、そうした指数の動向に注目しておく必要があります。
日経平均20000円台乗せは底値の7000円からは約3倍になったことになりますが、個別銘柄ではボトムから10倍以上になったりしている事例も見られます。
多くの投資家は市場平均並みの資産形成ができれば満足なのかも知れませんが、効率を求めて値動きの軽い中小型株への投資を主体にされている投資家にはここは忍の一字かも知れません。
相場の潮流が主力銘柄に向かう間は我慢を続ける必要がありますが、主力銘柄主体の投資家もどこで利益を確保するのかを考えだしている可能性もあります。
一方では諸般の事情で歴史的な安値水準に低迷する銘柄もあってこの潮流がどこで一旦のピークを打つか、その後において低迷し続けた銘柄に上昇の気運が高まる可能性があるのかを見極める必要があります。
日経平均20000円台乗せはおめでたい話ながら、プロ投資家の世界では既にポスト2万円相場が模索されている可能性もあることを念頭に入れておきたいと思います。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)