日経平均が2万円台乗せ目前で終えた週末の市場平均予想PERは18.7
3倍、実績PBR1.55倍、予想配当利回り1.43%となっています。
PERはかつての株価低迷時は10倍を割れましたが、株価がボトムから3
倍近くになるこの段階でPER自体は2倍以下に留まっています。このことは
企業収益の向上が見られたことによると考えられます。
つまり本来はPERが30倍程度になっていないとならないのに企業収益
(EPS)が6割程度アップしたのでPERはこの程度に留まっている訳です。
問題は常に未来が株価の動向を決めることになります。皆さんがこの段階で考えないとならないのは今期の企業業績がどうなるかです。
その動向が明らかになるのは4月後半から5月連休明けにかけてになります。未来が明るいから投資意欲が高まり、暗いと投資意欲が縮小していくということが重要です。
ただ、未来が暗くても株高となるのであればバブルの懸念が出てきます。また、株価に未来の企業業績がどう織り込まれたかも重要です。
日経平均20000円台乗せは単なる通過点に過ぎないと思われますが、その根拠は企業業績の向上に尽きます。但しPER面の評価の伸びしろが20倍程度だとすれば、今3月期の業績が横ばいとなっても日経平均は2万2000円台でもおかしくはないのです。
割高感がいつ出るかはなかなか予想できませんが、急激な円高など企業収益の低下を予見させる出来事や海外情勢の変化などがない限り、基本的にこのまま日経平均は上がり続けることになると思われます。
(炎)
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