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日本年金機構からの教訓
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日本年金機構からの教訓

2015-06-10 00:14
    先月は会社の年金支払いなどについて日本年金機構窓口とやり取りをしていましたが、同機構への問い合わせ電話は全て「20秒ごとに約10円の通話料が掛ります」との音声ガイダンスが流れます。

     あれだけの不祥事(年金記録詐欺事件)をやらかしていたにもかかわらず、民間からの問い合わせを受ける度に1分あたり30円もの通話料を課す方法を執る思想が理解できません。そもそも問い合わせ自体を減らしたいのでしょう。

     そんな中での今回の大規模データ流出です。社保庁を衣替えしただけの張りぼて組織がまたしても杜撰さを露呈しました。責任感も倫理観も無い厚労省などから下りてきているシロアリOBは全員実名を公表すべきです。


     これらの対応一つを取っても年金行政に関わる当時の政治家、及び省庁トップをはじめとした関係者の誰もが「年金記録手抜き詐欺事件」について全く責任を 感じていないことが分かります。もちろん電話に出る担当者(オペレーター)は誰もが丁寧な対応をしてくれますが、これは電話に出る(非正規雇用の)アルバ イトや責任を感じている現場の職員が上司(年金事務所)から「丁寧に対応しろ!」と言われているからであって、生活のために止む無く一生懸命丁寧に対応し てくれているからです。
     国民の目を欺くために「対応だけは丁寧にしろ!」との無責任な(パワハラ)命令を窓口職員やアルバイトが受けている構図です。


     年金記録詐欺を働くわ、非正規職員をコキ使うわ、自分達は5時前から帰り支度を始めるわ、年金事務所の受付や入り口付近には(クレームを避けるために) 何人もの案内係を配置するわ、過去の社保庁幹部は一切の責任を取らないわ、何を言われても天下りだけは続けるわ、情報管理は杜撰だわ・・・もう無茶苦茶な 組織です。給料泥棒の上層部連中からは腐敗臭がまき散らされていることでしょう。


     過去数十年以上に渡り年金を喰い物にして(エサをもらっていた)政治家や(無数の天下り先に金をばら撒いてきた)厚労省幹部や行政官、社保庁長官以下の 上位管理責任者、そしてそれら天下り先で惰眠を貪ってきたシロアリOBなどの誰もが責任を取っていません。江戸時代までなら「市中引き回しのうえ獄門打ち 首」の所業です。

     電話をしている最中に、この恥知らず達が今はどうしているのか気になりました。恐らくは自身のしでかした悪事などは全て忘れていることでしょう(呆)。小金に目が眩む程度の恥知らず故に。


     既得権団体の雄である民放5局はニュースと言う名の娯楽番組ばかり流していないで、このような問題追及にしっかりと対応してもらいたいものです。悲しいほどにジャーナリズム精神の欠片もありません。

     NHKも同様に朝の6時台から不要不急の料理番組など流さず、より沢山のニュースや事件を取り上げ分析して頂きたい。もう既に世のビジネスマン諸氏は NHKのBSは見ても総合チャンネルは視聴していないと思われます。余りに下らな過ぎるから。恐らくは団塊の世代以上の視聴率を気にしているからでしょう が、受信料を徴収しているのに民間と視聴率競争をしようとするなども意味不明です。つまり・・・受信料について地上デジタルは無料にすべきと思います。


     政治や行政の悪事とは・・・関係者の誰もが責任を取らず時間の経過とともに忘れ去られるように誘導されるものなのです。


     これらの政治や行政の不具合を是正する方法としても、票格差是正と共に親権者に子供の人数分の投票権を与えるドメイン投票方式を採用すべきと思います。 目先の議員生命維持しか頭に無く、格差3倍台の微修正で済まそうとしたり、高齢者に阿り将来に目を向けないゴキブリを一刻も早く駆逐せねば日本は沈没しま す。また、省庁からの天下りは全員例外なく実名を開示すべきと思います。血税を使っているにもかかわらず規律が無さすぎる現状は目に余ります。


     昨日までの12連騰の株式市場を見ていて1980年代後半のバブルのデジャヴを感じています。

     1987年のブラックマンデーによって政策金利を引き上げるタイミングを逸したまま超低金利が放置され、4か月後の88年2月に14連騰を記録します。 それから約1年半の間に本格的なバブルが発生し89年後半まで「重厚長大銘柄」を中心とした大ディーリング相場となりました。つまり、大型株(時価総額が 大きい銘柄)を中心に1かい2やり(1円で買って2円で売り)と言う超短期売買が主流になりました。
     この頃は特定金銭信託(俗に言う特金)が花盛りとなり、その後に先物の登場も後押しすることで年末まで株式市場は上昇を続けてピークを付けました。そのまた1年後には不動産もピークアウトしてバブルの終焉を迎えます。

     この時の特金を今の投機的ファンドと言い替えれば分かり易いです。あの時の教訓を忘れずに、今後1~2年の間に「1かい2やり」の相場が来たときには欲を出さず、確実に手仕舞いせねばいけないと感じた次第です。

     時代は形を変えて繰り返します。


    (街のコンサルタント)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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