今週(6月1~5日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で102円、0.49%の下落となりました。「連騰記録」は6月1日までの12営業日連続でストップしましたが、歴代3位に並ぶ長期上昇記録となりました。

 欧米では長期金利の上昇などを受けて、株価も目先冴えませんが、日本株は底堅い展開が続くものと思われます。


 5月22日にイエレン議長が「年内のある時点で利上げの最初の段階に進むのが適切だ」と発言したことを契機に、外為市場ではドル高・円安が加速。
 6月2日には、東京市場で円相場が7日続落し、一時1ドル=125円台と12年半ぶりの円安水準を付けました。

 円安の進行に伴う日本の輸出企業の業績改善に海外投資家の関心が集まり、日本株の連騰につながった面もあります。ドルが強含む場面では、各種資源市況が 下落する傾向がありますが、これは、ドル換算した産地の生産コストが下がることで売られやすくなることが要因です。これは国内企業にとっては、原料コスト の低下というメリットが生じます。

 さて、為替の動きをみるうえでも、今晩の米国の5月の雇用統計に注目しましょう。

(水島寒月)


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