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市場潮流
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市場潮流

2015-06-16 01:55
    今週(6月8~12日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で53円、
    0.26%の下落となりました。海外の株安や円高・ドル安が嫌気され、12
    日には約3週間ぶりの安値を付けました。


     6月5日に発表された米国の5月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比28万人増と市場予想の22.5万人を上回り、13年12月以来の大幅な伸びとなりました。
     これを受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが早まるとの見方が浮上。外為市場では、ドル買い・円売りが進み、円相場は一時1ドル=125円86銭と、約13年ぶりのドル高・円安水準をつけました。
     しかし、日銀の黒田総裁が10日の衆院財務委員会で、「実質実効為替レートはかなり円安水準であり、一段安はありそうにない」と発言したことで、円相場は一時122円台半ばまで急騰しています。その後、ドル円相場は、再び123円に戻っています。

     16~17日の米連邦公開市場委員会が注目されますが、再び米国の利上げ気運が高まるのではないかとみています。「円安の進行に伴う日本の輸出企業の業績改善」に注目が再度集まるのではないでしょうか。
     機を見る上でも、今晩の米国の5月の雇用統計に注目しましょう。

    (水島寒月)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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