ソーシャルレンディングは、新たな資金調達の手法として注目を集めており、ZOPA(英国)、Prosper(米国)、LendingClub(米国)をはじめ、世界中でもサービスを提供する会社が増えてきています。
また、ソーシャルレンディングという手法が普及することにより、今までプロの機関投資家しか投資することができなかった大口の案件が個人にも開放されることにより、「貯蓄から投資へ」の起爆剤となることが期待されています。
日本政府もソーシャルレンディングという仕組みに注目。2013年に行われた金融審議会では、「新規・成長企業に対するリスクマネーの供給促進策」の一つとして、ソーシャルレンディングが取り上げられたそうです。
実際に2014年5月には、ソーシャルレンディング事業参入促進・利用促進のため、「金融商品取引法等の一部を改正する法律」が可決されたこともあり今後、この市場は益々拡大していくと見込まれていますがまだまだ一般には知られていないようです。
従来型の不動産投資は様々なメリットがある反面、法的なことも含め専門知識が必要であったり、物件の目利きや管理・運営の難しさから、個人では手を出し づらいというのが実状でしたが、昨今の不動産証券化市場の発展により、個人の不動産投資への裾野は徐々に広がってきました。
ただし、不動産証券化スキームでは、その不動産が生み出す収益を基に収益還元法で不動産価値が求められるため、物件の持つ市場競争力と賃貸事業の巧拙により収益額が変わってきます。
つまり、物件の選択と管理運営に関わるアセットマネージャー、プロパティマネージャーの質も、証券化商品への投資判断を行う上で、重要なポイントの一つになります。
リスクを排除し、安全に収益を享受するために、優秀なアセットマネージャー、プロパティマネージャーが管理する案件に投資することが必要不可欠と言うことになります。
昨今、不動産証券化市場が発展してきているとはいえ、日本の投資用不動産の中には、まだ証券化されていない不動産が数多く存在しており、今後も不動産証券化市場は更に拡大していくと予想されます。
ところが、「貯蓄から投資へ」の推進という観点から見ると、現在個人が投資できる証券化商品は、ほぼJ-REITのみであるため、市場規模に対し、充分な投資機会を個人に提供できているとは言い難い状況が見られます。
従来機関投資家や限られた資産家しか投資することができなかった証券化商品を、ソーシャルレンディングの仕組みを利用することで個人投資家に提供し、市 場の活性化と「貯蓄から投資へ」の推進を同時に図ることが重要ですが、そこで今大いに活躍しつつあるロジコム(8938)という企業がそのビジネスのパイ オニアとして注目されつつあります。
【貯蓄から投資へ】
1,600兆円を超えるといわれる我が国の個人金融資産の中で、「貯蓄(現預金)」の占める割合は50%以上と高い水準で推移。
つまり史上空前の低金利時代が長期にわたり続いている中であっても、個人金融資産の過半数が「ローリスク・ローリターン」の銀行預金によって運用されていることになります。
多くの国民が積極的な選択肢としての「貯蓄」ではなく消極的な選択肢としての銀行預金による運用(これを運用とは呼べませんが・・)をしているのが現状です。
実際には、「ローリスク・ハイリターン」とはいわないまでも「ローリスク・ミドルリターン」の投資案件というものは数多く存在していますが、こうした投 資案件の多くは、多額の投資資金が必要であったり、特別な情報ルートが必要であったりと、これまでは限られたプロの機関投資家や大口資産家にしか紹介され てきませんでした。
しかし、ソーシャルレンディングという新たな仕組みの登場により、「ローリスク・ミドルリターン」の投資案件を一般の個人投資家の方にも紹介することが 可能となり、新たな資産運用のかたちが広まりつつあり、倉庫や流通店舗等のPM事業に取り組むロジコムの事業領域の拡大とマッチしていくと期待されます。
この分野にライバル企業がそろそろ出てきても良いのですが先駆したロジコムに続く企業がどういう訳かまだ出ていないようにも思えます。ロジコムはプロの 機関投資家でもあり、これまでに多くの不動産案件に投資してきました。その強みは、投資用不動産の選択と管理に長けていること、具体的にはアセットマネジ メント事業及びプロパティマネジメント事業に長年携わってきたことにより得た豊富な知識・経験・ソリューションを有していることにあります。
「ローリスク・ミドルリターン」の投資を目指して多くの積極的な投資家がファンドへ応募し始めている状況が見られます。株式への投資にはリスクが伴う (つまりハイリスク)ため、投資に対して躊躇する向きも多いのですが、ローリスクならばという投資家が増えているのかも知れません。
リターンも年間5%から6%となっており、株式の配当利回りに比べ高く設定してあります。株式のような値上がり益はないですが、銀行預金に比べ圧倒的な リターンが得られる可能性がある点で、引き続き関心を高めるものと見られます(本稿はロジコム社のHPなどから多くを引用させて頂いております)。
なお、次回はロジコム株の動向を9月28日付の有料メルマガから転載させて頂く予定ですので宜しくお願いします。
(炎)
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