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外圧

2015-11-02 17:07
    昨今は維新の会が面白いです。
     橋下知事の知名度が高く躍進中であった維新の会に、斜陽の民主党に残るより「移れば選挙に勝てる」と踏んで便乗した民主党離脱組が「軒先を借りて母屋を乗っ取った」構図で揉めています(笑)
     維新の会は党勢拡大を目指して様々な連携を模索してきましたが、ここに至り、こじれにこじれて政党交付金を「返す。返さない。」の泥仕合になっています (苦笑)。何とも見苦しいですが、政党助成金の元は血税ですから有権者的には政党を割るなら一旦は戻すのが筋と思います。

     松○頼久代表については、個人的には昔から「ど~もこの人は・・・?」と言う印象を持っています。
     世襲政治家の見本みたいな人で、細川元首相の引退を受けて熊本から出てきた政治家ですが、思想や政策面での考え方は悪くないものの、何というか…日和見 的で政治家としては物足りないです。まあ彼を含め現執行部の大半が選挙で橋下人気にあやかった比例復活組ばかりですから、そもそも頼り無いのでしょうけど (^^;)

     政治家や役人の大半が改革に後ろ向きだった「大既得権都市大阪」を変えられるならと橋下知事には期待しましたが、右寄り過ぎる政党や日和見政治家を安易に取り込んでしまったために残念な結果になりました。改めて、おおさか維新の会に期待できるのか。


     いずれにしても今の政治家には政策論争が無さ過ぎると感じます。イデオロギー論争は楽しいかもしれませんが結論が出ないことは分かっているのですから、 何とか摺合せたり妥協もするなど現実的な政治をお願いしたいです。些末な泥仕合をしている間にも世界情勢は刻一刻と変化しています。


     これと同様に日本の株式市場も既得権によって改革が進みません。
     結果として海外ファンドのオモチャに成り下がっている訳ですが、こちらも外圧によってしか改革が出来ないのではないか?と考えるようになりました。


     いい加減インデックスが無茶に弄ばれ、自分達ではコントロール不能な程の危機感が市場関係者に生まれないことには変革は難しいのかもしれません。
     超低金利の債券市場では自主性が失われ、株式市場は日々海外市場の動向に振り回されインデックスが上げ下げするばかりの市場では投資家は離れます。

     外圧が無ければ資本効率の悪い企業の改革にも期待できず、日銀の動向云々だけが話題では投資家は入ってきません。


     そんな訳で、高齢資産家(資産家と言う程では無くても皆様それなりの現金資産を持っています)が安心して投資できる対象が少ないためか、先日は中堅証券 会社の名を騙って某大手企業の高利回り債券が限定で手に入るとの投資話で数千万円を詐欺されたと言う、これまたリアルな話を聞きました。
     我々の常識では有り得ない話なのですが、金融知識に乏しく、預金金利に不満を持っている高齢者層ほど有名企業の名前や「元本保証」と言う言葉に弱いことが分かります。


     今年に入ってから不動産や太陽光発電、介護などに関連するファンド組成の相談が増えています。中には特例を利用した私募ファンドを組成したい為、纏まった手数料を払うから適格投資家を探してくれないかと言った依頼もあります。

     この手の話しは調べてみると裏に怪しい金主や業者が絡んでいることが多く注意が必要ですが、金余りを背景に様々な世界の人達が蠢きはじめているように感じます。いよいよバブルも後半戦に入ってきたのでしょう。


    (街のコンサルタント)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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