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【YEN蔵氏よりご紹介のコメント】
ご無沙汰していますYEN蔵です
こちらでは生涯遊人のネームで為替を書いていましたが、業界ではYEN蔵のペンネームのほうが有名です。
ここ最近はYEN蔵あらため株蔵となり株の取引のウェートが高まっています。久々に億の近道の執筆を再開したいと思います。
理由は二つ。
やはり自分が伝えたいと思うことで世間で十分に伝えられていない金融、市場情報がたくさんあること。
もうひとつは世の中には凄い人たちがたくさんいて、私が話を聞きたいと思う凄腕の投資家サン達のお話を紹介していきたいと思ったことです。
今回私の友人でもあり相場の戦友でもあるBコミさんをご紹介します。
彼は証券会社のトレーダーをやった後に、機関投資家のファンドマネージャーをやり金融市場のことを知り尽くしています。
億の近道の読者の皆様に必ずや有益な投資のヒントを与えてくれると確信しています。
私ともどもよろしくお願いいたします。
(YEN蔵)
=====
はじめまして。
「Bコミ(ブッコミ)」と申します。
初回なので自己紹介をさせていただきます。
運用経験は証券会社で株のディーラーを6年、機関投資家で株と債券のファンドマネージャーを7年。
短期売買を主体とするディーラーと長期の運用を行うファンドマネージャーの経験で幅広いスパンの運用を身に付けました。
5月から個人投資家に戻りつつ、人形町でリアルタイムで株式を中心としたトレードを指導するスクールを運営しています。
メルマガでは運用側の視点で需給、手法、板の話を局面でどのように判断し、投資を行ったのかをピックアップしてお伝えしたいと思います。
主に
・日々のトレードで見つけた投資のヒント
・個人投資家やディーラーと機関投資家の考え方の違い
・弟子のドカン君の成長記等
無類の株好きであること、運用者の視点で見ていることからどうしてもトレードタッチになってしまい、他の執筆者様と毛色の違う内容になってしまいますが、よろしくお願いします。
●島忠(8184)の大逆襲
10月9日の引け後に島忠の期末決算発表が予定されており、自社株買いの期待を込めて 軽い気持ちでオーバーナイトをしました。
・前期の決算は毎月開示されている月次動向からある程度、悪い決算は織り込まれているだろう
・有利子負債0の超好財務企業のため、決算発表と同時に自社株買いが発表されたらサプライズで上がるかもしれない
週明けの13日の寄付きは前日比1%程度下落してのスタート。
寄付きの段階でほぼ日経平均レベルの下落率のため、決算の影響はほぼない。しかし、寄り付いた直後に下落。
一方通行の下落を見て下げ止まるタイミングを待ってナンピンを検討。
9時半過ぎに当日の安値を切らなかったことを確認してチャート上のダブルボトムでナンピンを完了し、購入単価を2580円に調整。
日経平均の上値が重く、大きな戻りが期待できなかったが、購入単価を上回った2590円で売却。
その後、小康状態が続くが、14時前から下落。
上値のアルゴリズムの売り指値、小口だが下値を確実に叩いてくる売りが断続的に続く。
「下げの速度が速すぎるため、どこかでリバウンドがあるだろう」
との見通しから2520円で再度インしたところ、リバウンドがなく、売りが継続し、2500円近辺でロスカット。
更に下落を続けているので一歩引いて冷静に考えると強気と弱気の両方が頭に浮かぶ。
・個人の信用取引の投げを巻き込んだ
・機関投資家がまとまった株の処分を始めた
止まらない株価の下落を見ながら、先週末に発表された決算短信を見直したり、落ち着かない時間を過ごしました。
下落幅の大きさととショートカバーの期待から14時50分ごろにもう一度買いでエントリーしましたが、引けまで弱く損切り。
「明日になったらリバウンドがあるのだろうか?」
オーバーナイトの勝率を最後まで探ったが、明日以降も今日のように大口の売りが続く可能性を考えるとオーバーナイトを自重した。
翌日(10月14日)
寄り前から買いが優勢で前日の終値の100円上の指値が多数見られ、結局寄付きは前日終値の128円上の2550円。
終値も2570円と日経平均が343円下落する中で終日強い値動き。
昨日見られた売り急ぐような売りは見られず、下値に強い買いが終日入っていた。
2日間の一連の値動きを検証すると14日の大幅ギャップアップは機関投資家の存在が大きいと思う。
島忠の外国人持ち株比率は48%。浮動株は2.6%。
大株主には信託銀行が名を連ねている。
※(信託銀行は機関投資家、ヘッジファンド等の事務を受託)。
外国人投資家が多いこと、浮動株が少ない銘柄は機関投資家の買い一つで大きく値段が動いてしまう銘柄。
【トレードの反省】
想定内の決算であったことは頭にあったが、13日の午後に売りに傾いた需給でを見て、機関投資家の需給が売りに傾いたかもしれない需給ブレを警戒し、14日にも売りが続く恐怖から信念を貫けなかった。
業績の自分なりの物差しを持って売買することが大切だと痛感した。
オーバーナイトを諦めるのではなく、株数を減らしてリスクを落としてオーバーナイトするべき。
この一連の値動きで決算発表時のクセを頭に入れておき、次回の決算発表時に活かしたい。
(Bコミ)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
ご無沙汰していますYEN蔵です
こちらでは生涯遊人のネームで為替を書いていましたが、業界ではYEN蔵のペンネームのほうが有名です。
ここ最近はYEN蔵あらため株蔵となり株の取引のウェートが高まっています。久々に億の近道の執筆を再開したいと思います。
理由は二つ。
やはり自分が伝えたいと思うことで世間で十分に伝えられていない金融、市場情報がたくさんあること。
もうひとつは世の中には凄い人たちがたくさんいて、私が話を聞きたいと思う凄腕の投資家サン達のお話を紹介していきたいと思ったことです。
今回私の友人でもあり相場の戦友でもあるBコミさんをご紹介します。
彼は証券会社のトレーダーをやった後に、機関投資家のファンドマネージャーをやり金融市場のことを知り尽くしています。
億の近道の読者の皆様に必ずや有益な投資のヒントを与えてくれると確信しています。
私ともどもよろしくお願いいたします。
(YEN蔵)
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はじめまして。
「Bコミ(ブッコミ)」と申します。
初回なので自己紹介をさせていただきます。
運用経験は証券会社で株のディーラーを6年、機関投資家で株と債券のファンドマネージャーを7年。
短期売買を主体とするディーラーと長期の運用を行うファンドマネージャーの経験で幅広いスパンの運用を身に付けました。
5月から個人投資家に戻りつつ、人形町でリアルタイムで株式を中心としたトレードを指導するスクールを運営しています。
メルマガでは運用側の視点で需給、手法、板の話を局面でどのように判断し、投資を行ったのかをピックアップしてお伝えしたいと思います。
主に
・日々のトレードで見つけた投資のヒント
・個人投資家やディーラーと機関投資家の考え方の違い
・弟子のドカン君の成長記等
無類の株好きであること、運用者の視点で見ていることからどうしてもトレードタッチになってしまい、他の執筆者様と毛色の違う内容になってしまいますが、よろしくお願いします。
●島忠(8184)の大逆襲
10月9日の引け後に島忠の期末決算発表が予定されており、自社株買いの期待を込めて 軽い気持ちでオーバーナイトをしました。
・前期の決算は毎月開示されている月次動向からある程度、悪い決算は織り込まれているだろう
・有利子負債0の超好財務企業のため、決算発表と同時に自社株買いが発表されたらサプライズで上がるかもしれない
週明けの13日の寄付きは前日比1%程度下落してのスタート。
寄付きの段階でほぼ日経平均レベルの下落率のため、決算の影響はほぼない。しかし、寄り付いた直後に下落。
一方通行の下落を見て下げ止まるタイミングを待ってナンピンを検討。
9時半過ぎに当日の安値を切らなかったことを確認してチャート上のダブルボトムでナンピンを完了し、購入単価を2580円に調整。
日経平均の上値が重く、大きな戻りが期待できなかったが、購入単価を上回った2590円で売却。
その後、小康状態が続くが、14時前から下落。
上値のアルゴリズムの売り指値、小口だが下値を確実に叩いてくる売りが断続的に続く。
「下げの速度が速すぎるため、どこかでリバウンドがあるだろう」
との見通しから2520円で再度インしたところ、リバウンドがなく、売りが継続し、2500円近辺でロスカット。
更に下落を続けているので一歩引いて冷静に考えると強気と弱気の両方が頭に浮かぶ。
・個人の信用取引の投げを巻き込んだ
・機関投資家がまとまった株の処分を始めた
止まらない株価の下落を見ながら、先週末に発表された決算短信を見直したり、落ち着かない時間を過ごしました。
下落幅の大きさととショートカバーの期待から14時50分ごろにもう一度買いでエントリーしましたが、引けまで弱く損切り。
「明日になったらリバウンドがあるのだろうか?」
オーバーナイトの勝率を最後まで探ったが、明日以降も今日のように大口の売りが続く可能性を考えるとオーバーナイトを自重した。
翌日(10月14日)
寄り前から買いが優勢で前日の終値の100円上の指値が多数見られ、結局寄付きは前日終値の128円上の2550円。
終値も2570円と日経平均が343円下落する中で終日強い値動き。
昨日見られた売り急ぐような売りは見られず、下値に強い買いが終日入っていた。
2日間の一連の値動きを検証すると14日の大幅ギャップアップは機関投資家の存在が大きいと思う。
島忠の外国人持ち株比率は48%。浮動株は2.6%。
大株主には信託銀行が名を連ねている。
※(信託銀行は機関投資家、ヘッジファンド等の事務を受託)。
外国人投資家が多いこと、浮動株が少ない銘柄は機関投資家の買い一つで大きく値段が動いてしまう銘柄。
【トレードの反省】
想定内の決算であったことは頭にあったが、13日の午後に売りに傾いた需給でを見て、機関投資家の需給が売りに傾いたかもしれない需給ブレを警戒し、14日にも売りが続く恐怖から信念を貫けなかった。
業績の自分なりの物差しを持って売買することが大切だと痛感した。
オーバーナイトを諦めるのではなく、株数を減らしてリスクを落としてオーバーナイトするべき。
この一連の値動きで決算発表時のクセを頭に入れておき、次回の決算発表時に活かしたい。
(Bコミ)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)