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日本経済の再生戦略~その3
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日本経済の再生戦略~その3

2016-01-14 18:58
    明けましておめでとうございます

     本年も小屋が気になっている情報をお届けしたいと思います


     新年早々から株式市場は下落のスタートとなりましたが、
    特に日本株式はバリエーションも妥当な水準になってきましたので、
    今後は3月決算の動向を見ながら落ち着いた展開になるのではないかと予想しております。


     本日は日本経済の再生戦略シリーズの第3回をお届けします。


     内容は、今年の3月にコンサルティング会社で世界的に有名な「マッキンゼー」から

    FUTURE OF JAPAN
    生産性向上が導く新たな成長の軌跡

    というレポートのポイントを解説します。

    レポートはこちら
    http://www.mckinsey.com/global_locations/asia/japan/ja/latest_thinking/future_of_japan

     前回の確認として、このレポートでは次の提言をしています。


    1.世界のベストプラクティスを組み入れる

    ・世界との統合を進める
    ・バリューチェーン全体にわたって組織能力を高める
    ・デジタル革命を継続する
    ・物理的に最適な拠点網を定める


    2.次世代のテクノロジーを採り入れる

    ・ビッグデータの力を活用する
    ・オートメーションを次のレベルに引き上げる
    ・製造工程に先端技術を配置する


    3.規律ある事業運営と業績向上に向けた環境を整備する

    ・競争力のある柔軟な事業環境を作りだすために必要に応じて再編する
    ・パフォーマンスとアカウンタビリティの文化を創出する
    ・あらゆるものを動員して、将来に向けた人材、リーダーシップ、スキルを構築する
    ・顧客に焦点を当てることで研究開発投資のリターンを拡大する



    今回は、2を見てみましょう。

    「次世代のテクノロジーを採り入れる」


    ・ビッグデータの力を活用する

     ビッグデータについては、マーケティングやリスクマネジメント、価格設定、研究開発などの企業経営に対して欠かすことのできない道具になってきているが、日本企業では大企業を含めて活用の意識と取り組みが遅れています

     個人的な体験でも、amazonやエクスペディアといったサイトのマーケティングはビッグデータをきちんと活用していて、素晴らしいなと思ってます。

     日本の企業で、こうしたきちんとパーソナライズされたマーケティングのサービスにはまだ出会ったことがありません(たぶんあるんだとは思いますが)。


    ・オートメーションを次のレベルに引き上げる

     オートメーション(機械化)の流れは、単純労働だけではなく知的産業の中にも浸透を始めています。

     私が体験したサービスだと、
    ○webサイトのアクセス解析(googleアナリティクスのデータ)を分析してレポーティング化してくれるAI

    ○資産運用ポートフォリオを最適化してくれるAI

    ○会社の経理・会計作業を半自動化してくれるソフト

    など、これまでホワイトカラーの作業員がやっていた仕事も機械がこなすように変化してきています。

     こうしたところに積極的に投資していく企業が「資本効率」の良い企業になっていくのでしょう。


    ・製造工程に先端技術を配置する

     先日、新聞の記事で見たのは

    ”町工場の熟練の職人さんの技術を「機械」に習得させて生産に応用する”

    といった内容でした。

     記事の中では職人の高齢化が進み、この段階で技術を置き換えていかなければならないという内容でしたが、裏を返せば「熟練の職人」も「機械」に置き換え可能だということです。

     これでは、職人を抱えた製造業の技術は、機械で再現可能だということになり、ますます厳しい状況(あるいはその技術データそのものを知財化する)になっていくでしょう。

     また、最近知り合いの建築士と話をしていると

    「中国で最新設備を持って作られた建材の方が、日本の建材よりも質が良い」

    という話も聞きました。

     つまり日本では、国内では最新設備の投資を惜しんできたために、すでに製品の面でも海外に後れを取り始めている

    ということも感じられます。


     このことから、今後必要になる人材は

    ・ビッグデータの利用方法に長けた人

    ・人間⇒機械に置き換える仕事・ノウハウに長けた人

    が重宝される時代だとも言えます。


    株式会社マネーライフプランニング
    代表取締役 小屋 洋一


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    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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