なす術もなく値下がり傾向を続けてきた新興市場銘柄、とりわけ昨年IPOして直後は人気化してもその後、長期間放置され続け、株価が高値から2分の1、3分の1になった銘柄の行方が気になるところです。

 通常値下がりするのは業績が期待に反して悪かったからというのが通常で、好業績をアピールできる銘柄はハウスドゥ(3457・本日ついに3000円大台乗せ)のように右肩上がりの展開が見られます。

 株価の上昇には安心して投資できる条件が求められます。事業の内容がわかりにくい銘柄に投資するのに何もわざわざ業績の悪い銘柄に投資する必要はないのであって、そこは投資家の目線で選択された銘柄が買われることは妥当です。
 ただ、買われ過ぎの局面と同様に、売られ過ぎ局面では投資家のチャンスが待っています。

 とりわけ、業績の悪化ないし想定を下回ったとする点で売られている銘柄は、その内容を吟味して一過性なのか、次期決算はどうなのか、ビジネスモデルが壊 れていないのかなどを吟味してみて現状の株価水準が企業価値を逸脱した評価がなされていると判断される場合は思い切った投資をするチャンスとみなすことも できると考えられます。
 一方通行になりがちな新興小型株市場ですが、そうした性質を利用して相応の資金力を持ち合わせている投資家であれば、ここぞという株価水準では積極的に買い始める可能性もあります。


 先週は街コンや街バル事業を展開するリンクバル(6046)がストップ高を演じ、その余韻を受けて週明けも970円台までの高値をつけていました。これは売られ過ぎの修正とみなされます。

 値下がり傾向にある銘柄ではよく半値8掛け2割引きまで売られるという言い方がされますが、同社株もまさに昨年5月の高値3400円から今月1日の安値701円まで9か月余りで5分の1近くまで売られての反転上昇です。
 この間に業績の下方修正があったとかいう話ではなく、今期の業績が先行投資で伸び悩んだように見えるだけで、特段ビジネスの潮流に変化はなくむしろ仕掛 けがたくさんあって、それが同社のWEBサイトでも確認することができます。50万人ともいわれる会員向けのアプリ開発が進捗し将来の収益に貢献していく 可能性もあります。

 投資家は株価のトレンドだけで企業をネガティブに評価すべきではないと思われます、


 こうした銘柄はこれからも様々に登場してくると見られます。一方通行になりがちな新興市場銘柄への取り組みはなかなか難しいかも知れませんが、企業の動 向をしっかり見極め、そこにポジティブな評価点を見出せたならリスク分散に心がけながらご投資をして頂くことが肝要かと思います。


 3月は一気に22社も上場してきますので消化難に陥る可能性もありますが、新興市場銘柄の独特の値動きを研究されて、高値つかみにならないようご留意頂ければ幸いです。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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