先週、驚きのニュースが飛び込んでまいりました。
 パチンコでもうすぐ登場予定だったアナザーゴッドハーデスが発売中止になった、というニュースです。
 一度検定を通った機種が発売中止になるというのはかなり珍しいことかと思います。

 この流れを簡単に説明すると、ハーデスは技術介入の要素を持った台だったことが原因に挙げられます。
 2400発獲得の16Rを、最大で3000発取れるという技術介入要素。最近ではGANTZなんかが小当たりラッシュを導入することで実現していますが、ハーデスは違う方法で獲得出玉を増やす仕様だったようです。

 特定ラウンドでアタッカーに玉を9発しか入賞させないことでエクストララウンドが発生し、パカパカ開放により獲得出玉を増やせるという、GANTZとはまた異なる、本当に1回の大当たりで3000発を実現しようとしたわけですね。

 まさに規則の穴をついた内容で、発想は素晴らしいと素人の次郎は関心しちまうわけですが、そうは日工組がおろさなかったわけで。

 検定試験は自動打ちっぱなしのため、アタッカーには玉が10個入賞し、上記のようなエクストララウンドは発生しません。そのことをわかった上で、抜け道をついたっていうのが良くなかったわけです。

 たとえばタイガーマスクのように、規則の穴をついて継続率を上げてはいるものの、打ち手の技術によって大きく出玉率が変わるようなことがなければ、後々の規制で対応されることになるとは思いますが、これに関しては規則というよりも、「検定試験の穴をついた」と言われてしまうのも仕方ないかと。


 おそらく詳細は近日発表になるかと思いますが、ハーデスはそれ以外にも入賞抽選に新しい試みを多く搭載した台だと聞いていますし、販売が中止になるのは寂しいですね。
 スペック変更で登場してくれると良いのですが……


 そんなこんなで、検定試験自体が見直される日も近いんでしょうかね。
 近く、パカパカの高速開放すら禁止になるとも言われています。小当たりでも出玉をとらせないといけなかったり、ラウンド間のインターバル、突然確変など、一部の仕様には影響が出そうですね。
 こういった規制も、検定試験の自動発射に関係してくる部分だからなのかもしれませんな。

 まあ多くのファンが差異なく打てるのがパチンコの良い部分だったりもしますので、こういった難しい技術介入要素はきっとないほうがいいんでしょうね。
 ですが、こうして色んなメーカーがチャレンジしていけば、そのうち初代牙狼のようなスゴい台が登場する可能性もあるんじゃないかと。
 今は大手とは言われないメーカーも、どこかで大きな獲物を狙っているかもしれませんな。


 というわけで、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。