「 戦略的思考を鍛えようぜ！ 」シリーズの続きでーす( #1 , #2 , #3 , #4 , #5 , #6 , #7 , #8 , #9 )。     このシリーズでは、VUCA（変化、不確実、複雑、曖昧）が強まる現代において、最も重要なスキルだと言われる「戦略的思考」の伸ばし方をチェックしております。戦略的思考ってのは「未来のピンチとチャンスについて批判的かつ創造的に考えられる能力」みたいな感じで、確かにこれからの時代を生き抜くのに欠かせないでしょう。   そこで本シリーズでは、戦略的思考を鍛えるために、マイケル・D・ワトキンス博士の研究をもとに、   パターン認識 システム分析 精神的敏捷性 構造化された問題解決 ヴィジョニング 組織の仕組みの理解力   という6つの必須能力を鍛えていく方法を見ていこうと思うわけです。でもって、今回からは「 ビ ジョニング 」の解説に入ります。       ビジョニングってなんだろう？ ビジョニングってのは、自分の未来について説得力のある将来像を描き、その実現に向けて周囲の人たちのモチベーションも高めるプロセスのこと。これに加えて、ビジョンとは 達成可能で野心的な未来...

    プロテインについてよくある主張として、   プロテインは飲むタイミングが大事！ プロテインは種類が大事！   みたいな話を耳にするじゃないですか。具体的な例を挙げてみると、   プロテインは運動の前に飲むのがよい！いや、後に飲むほうが筋肉が育つ！いやいや、プロテインは寝る前に飲むのが至高！ プロテインはホエイが最強！いや、植物性タンパク質のほうが体に良い！いやいや、鶏肉から摂取するのが一番！   みたいな感じです。最適なプロテインのタイミングと種類については、いろんな主張が入り乱れていて、正解がよくわからんのですよね。   では、この難問に正解があるのかってことで、良い感じの ネットワークメタ分析 ( R )が出ておりました（ネットワークメタ分析については後述）。   これは116件のランダム化比較試験をネットワークメタ分析したもので、実験の期間は4～74週間の範囲（中央値は12週間）。そのうち100の研究で筋肉量をチェックし、78の研究で筋力を、23の研究で身体能力評価してます。最終的には、健康男女4,711人（平均46歳）を対象にしてまして、過去の類似研究と比べても、かなり精度...

    毎度おなじみ「あの一流学者はどんなサプリを使っているのか？」シリーズ、今回はロンダ・パトリック編です。   ロンダ・パトリック博士は細胞生物学者で、UCSFでアンチエイジングを研究している先生。書籍を出版していないので日本では知名度が低いんですが、過去にはソーク生物研究所で老化に関する研究を行い、アルツハイマー病などの調査で、Science（言わずと知れた一流ジャーナル）などにも何度か論文が掲載されている、その筋では有名な学者さんですね。近年では、ビタミンDとセロトニン産生の研究でも知られてまして、その成果は、自閉症やその他の障害の理解を進める可能性が指摘されてたりもします。   私がロンダ・パトリック博士を知ったのは「 FoundMyFitness 」ってポッドキャストで、ここでパトリック先生は、有名な科学者や専門家にインタビューして、健康に関する情報を投稿してくれていて参考になるんですな。ここで取り上げられているトピックは幅広くて、健康に対する遺伝の影響、運動や断食といったストレッサーの利点、マインドフルネス、睡眠などの話題も掘り下げてくれてますんで、気になる方はチェックどうぞ。   という...

「 戦略的思考を鍛えようぜ！ 」シリーズの続きでーす( #1 , #2 , #3 , #4 , #5 , #6 , #7 , #8 )。     このシリーズでは、VUCA（変化、不確実、複雑、曖昧）が強まる現代において、最も重要なスキルだと言われる「戦略的思考」の伸ばし方をチェックしております。戦略的思考ってのは「未来のピンチとチャンスについて批判的かつ創造的に考えられる能力」みたいな感じで、確かにこれからの時代を生き抜くのに欠かせないでしょう。   そこで本シリーズでは、戦略的思考を鍛えるために、マイケル・D・ワトキンス博士の研究をもとに、   パターン認識 システム分析 精神的敏捷性 構造化された問題解決 ヴィジョニング 組織の仕組みの理解力   という6つの必須能力を鍛えていく方法を見ていこうと思うわけです。でもって、前回から「 構造化された問題解決 」の解説に入っていて、「 事前に特定の手順を決めておくと、いざ困ったことがあったときにも楽だよー 」みたいな話をしています。「 最強のコミュ力つくりかた 」で取り上げた「構造チャレンジ」と同じで、なんらかの構造を用意しておいたほうが楽だし、実は意思決定の自由...

  ここんとこ続けてやってる「一流学者シリーズ」、今回は「 プチ断食ティップス編 」です。世界の一流学者は、どんなプチ断食法を採用しているのかをチェックしてみましょう。   ここで取り上げる情報は、私が普段から見聞きしているYouTubeやポッドキャストから得たものでして、欧米では一流の研究者を招いて行われるトーク系コンテンツが多いんですな。で、その中で、それぞれの研究者たちが、「 どんなプチ断食をしているのか？ 」ってポイントを語ってますんで、そのへんをまとめとこうと思います。みんな基本は一緒なんですが、各自で強調するポイントが異なるので、自分にしっくり来るものを取り入れていただければと。   ざっくりおさらいしておくと、「プチ断食」は、一定の時間だけしかご飯を口にしない食事法のこと。代謝の健康と長寿に役立つことを示すデータが増えていて、   脳と心臓の健康増進、慢性疾患リスクの低下( R ) 炎症の軽減( R ) グルコース調節の補助( R )   といったメリットを得られる可能性が示唆されております。また、プチ断食のスケジュールによっては、ケトーシス（体がエネルギーとして脂肪をターゲット...