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AI時代に必要なのは「ケンタウロス思考」だ!と主張する、サイエンスの最新論文を読んでみよう!#4「AIに役割を与える」
AI時代に必要なのは「ケンタウロス思考」だ!と主張する、サイエンスの最新論文を読んでみよう!#3「指示を分解する」

「AI時代に必要なのは『ケンタウロス思考』だ!」の続きです!(#1,#2)
このシリーズでは、みんな大好きサイエンス誌に掲載された最新のレビュー論文をもとに、AIを単なる便利ツールとして使うのではなく、人間の思考を拡張する「チームメンバー」として扱うための実践法を考えていきます。AI時代に私たちが鍛えるべきなのは「AIに正解を出させる力」ではなく、「AIと一緒に考える力」なのではないか?というのが、このシリーズの大きなテーマであります。
そのために、このシリーズでは、実際にAIとどう向き合えばいいのかを、単なるプロンプト術ではなく、手を動かしながら考えていくことにしております。ということで今回は、前回の「AIを“チーム”として見直す」ってマインドセットをふまえた上で、さらに「タスクを分解する」ってワークをやってみましょう!
AIの「うーん、なんか違う」問題を考えてみよう
「AIを使っているのに、なぜか思ったほど仕事がラクにならないなぁ」みたいな感覚は、誰もが一度は抱いたことがあるでしょう。ChatGPTに文章を書かせたり、企画案を出させてみたところ、それっぽい答えは返ってきたので、実際に使ってみようとしたら、「うーん、なんか違う」や「悪くないけど、そのままでは使えない」みたいな感覚がわいてきて、
- 結局、自分でかなり直すことになる
- AIに頼んだはずなのに、逆に判断が増えた
って事態になっちゃうことはよくありますからね。これは、私も日々出くわしていることであります。
ただし、これは「AIの性能が低いからだ!」って話ではなくて、多くの場合、仕事をそのままAIに投げすぎているのが原因なんですよね。「AIに丸投げすると、なぜズレるのか?」と言いますと、たとえば、あなたがChatGPTへこんなふうに頼んだとしましょう。
「ケンタウロス思考についてブログを書いてください」
こうやると、もちろんAIはそれっぽい文章を出してはくれるものの、この指示には、実は重要な情報がほとんど入っていないんですよ。
- 誰に向けて書くのか?
- どれぐらいの知識レベルの読者なのか?
- この記事の目的は何か?
- 読後に何をしてほしいのか?
- どんな文体にしたいのか?
- どこまで理論を説明するのか?
- どこから実践に入るのか?
- 読者がつまずきそうなポイントはどこか?
こういう前提が抜けたまま「ブログを書いて」と頼んだら、そりゃあAIは平均的で無難な文章しか作れないわけです。「最近どう?」と聞かれても、フワっとした答えしか返せないのと同じですな。
その結果、AIに丸投げしたときに出てくるものは“最大公約数っぽい答え”になりまして、「悪くはないし、間違ってもいないんだけど……、うーん、でもなんかぐっとこないし、だいぶ薄いしなぁ……」みたいな、モヤモヤした出力になりがちなんですよね。
ケンタウロス思考の第一歩は「分解」である
では、この「ありがちな出力になっちゃう問題」をどうするか?ってことで、今回のケンタウロス思考論文では、「仕事をAIに投げる前に、仕事を分解せよ!」と主張しておられます。ケンタウロス思考では、人間とAIが役割分担しながら考えるのが基本なので、そのために最初に必要なのが「分解」だってことなんですな。
このシリーズ第1回めでも、「人間の知能は個人の頭の中だけで完結するものではなく、他者・道具・情報との関係性のなかで発揮されるものだ」という話をしましたが、AI活用もこれは同じこと。ひとつのAIに全部を任せるより、作業を分けて、AIと人間の役割を組み合わせたほうが精度が上がりやすいのは当然なわけです。
一例として、「記事を書く」というタスクについて考えてみると、ここには複数の作業が入り混じってまして、
- ネタを決める
- 読者の悩みを想像する
- 主張を決める
- 根拠を集める
- 構成を作る
- 文章を書く
- 読みにくい部分を直す
- タイトルを考える
- 誤字脱字をチェックする
- 公開後の反応を見る
みたいに、めっちゃ細かい工程が存在してるわけです。それなのに、いきなりAIに「記事を書いてください」と頼むのは、レストランでシェフに向かって「なんかうまい料理を作ってください」と言っているようなもの。そこそこおいしいものは出てくるでしょうが、自分が本当に食べたかったものとはズレる可能性が高いでしょう。
ということで、今回は「AIに何を頼むか?」の前に、「そもそも自分がやろうとしている仕事は、どんな小さな工程で成り立っているのか?」を可視化するためのワークをやっていきましょうー。
パレオチャンネルは情報が多すぎて、どう使えばいいのか問題#3「ボトルネックを見つける5つの質問」

「パレオチャンネルは情報が多すぎて、どう使えばいいのか問題」の続きです!(#1,#2)
このシリーズでは、パレオチャンネルを「ただ情報を消費する場所」ではなく、自分の人生のボトルネックを見つけ、必要な知識を選び取り、実際の行動に変えるためのツールとして使う方法を考えております。
そこで前回は、「人生を『制約理論』で考えてみる」って話を見てみました。簡単におさらいすると、制約理論ってのは「システム全体の成果は、もっとも流れを詰まらせている一点によって決まる」って考え方でして、工場でも仕事でも人生でも、全部を一気に改善しようとするより、まずは一番の詰まりを見つけたほうが効率がいいんじゃないの?という発想であります。
で、前回で「人生のボトルネックをもとに、パレオチャンネルから有用な情報を探す方法」を見てみましたんで、今回はその続きで「さらに自分のボトルネックを深掘りする方法」をチェックしてみましょう。ボトルネック探しってのは難しいもんで、自分では「これが問題だ!」と思っていても、実際には別の場所に本当の詰まりがあるケースが多いので、ここからは質問とスコアリングを使って、もう少し客観的にチェックしていきましょう。
ステップ6. ボトルネックを見つける5つの質問
ということで、ここからは人生のボトルネックを見つけるための質問を紹介してみましょう。大事なことなので何度も書いておきますが、ボトルネックってのは「そこが詰まっているせいで、全体の流れが悪くなってしまう!」ってポイントのことです。仕事でも健康でも人間関係でも、問題が単独で存在しているケースは少なくて、いくつかの工程がつながった結果として起きてることがほとんどなんですよね。
たとえば、いまあなたが「疲れやすい!」と悩んでいたとしても、その原因は運動不足かもしれないし、睡眠不足かもしれないし、食事の乱れかもしれないし、慢性ストレスかもしれない。ここでただ「パレオチャンネルで役立つ情報を探そう!」と考えても、実際の詰まりが睡眠にあるなら、闇雲に食事やサプリの記事ばかりチェックしても、なかなか根本改善にはつながらないでしょう。
なので、これまでの作業でもボトルネックが見つからなかった方は、以下の5つの質問で、自分の生活のどこに詰まりがあるのかを探してみてください。これらの質問は、制約理論や行動科学の考え方をベースに開発されたもので、「いま一番つらい問題」ではなく、「全体の流れを止めている問題」を見つけるための指標として使えるようにしております。
質問1:ここを改善したら、他の問題も一緒に良くなりそうな場所はどこか?
最初に見るべきは、「影響力の大きさ」であります。
パレオチャンネルは情報が多すぎて、どう使えばいいのか問題#2「人生ボトルネック発見シート」

「パレオチャンネルは情報が多すぎて、どう使えばいいのか問題」の続きです!(#1)
このシリーズでは、パレオチャンネルを「ただ情報を消費する場所」ではなく、自分の人生のボトルネックを見つけ、必要な知識を選び取り、実際の行動に変えるためのツールとして使う方法を考えております。
そこで前回は、「人生を『制約理論』で考えてみる」って話を見てみました。簡単におさらいすると、制約理論ってのは「システム全体の成果は、もっとも流れを詰まらせている一点によって決まる」って考え方でして、工場でも仕事でも人生でも、全部を一気に改善しようとするより、まずは一番の詰まりを見つけたほうが効率がいいんじゃないの?という発想であります。
で、前回は「あなたの人生のボトルネックを探すためのステップ」として、いかに自分の人生を「COM-Bモデル」ってフレームワークに従って考えるかを見てみたわけです。その流れで今回はより実践に近い話に進みまして、いよいよあなたの人生におけるボトルネックを探してみることにしましょう。
ステップ4. 「人生ボトルネック発見シート」を作る
ここからは、実際に自分の人生のボトルネックを見つけるためのワークに入っていきましょう! といっても、やることは難しくなくて、このステップでまず必要なのは、人生を「漠然とした悩みの集合体」として見るのをやめて、ひとつの流れとして書き出すことであります。
たとえば、「最近なんか疲れている」「仕事が進まない」「勉強が身につかない」みたいな悩みは、頭の中だけで考えていると、全部がごちゃっと絡み合って見えるじゃないですか。すると、いまいち具体的な対策が思い浮かばないので、私たちの脳ってのは、すぐに「自分は意志力が弱いからもっと頑張ろう!」「Dラボで見たテクニックをもっと取り入れよう!」といった方向に行きがちです。
しかし、これまで見てきたとおり、ボトルネック分析で大事なのは、「どの工程で流れが止まっているのか?」をチェックすることでした。人格を責めるのではなく、流れを止めている場所を探すってことですね。
そのために、ぜひ使ってほしいのが、「人生ボトルネック発見シート」であります。こちらは「COM-Bモデル」を人生改善に応用するために開発されたワークシートで、自分の悩みを「能力」「環境」「動機」の3つに分けながら、どこで行動が止まっているのかを見える化するための道具であります。
では、シートを使ってみましょう。まずは、いまあなたが改善したい人生の領域をひとつだけ選んでください。たとえば、「健康」「仕事」「人間関係」「お金」みたいな感じで、ざっくりと自分がいま一番改善したいテーマを決めてみましょう。おすすめの領域は、以下のようになります。
- 健康:疲れにくい体を作りたい、睡眠を整えたい、食欲を安定させたい
- 仕事・勉強:成果や成績を上げたい、集中力を高めたい、先延ばしを減らしたい
- 人間関係:ストレスの少ない関係を作りたい、人に合わせすぎるクセを減らしたい、安心して話せる関係を増やしたい
- お金:不安を減らしたい、選択肢を増やしたい、支出のクセを見直したい、収入につながる行動を増やしたい
- 創作・発信:継続して作品を出したい、完璧主義を減らしたい、アウトプットの頻度を増やしたい
でもって、改善したい領域を決めたら、次に以下の7項目を書き出してください。
鈴木祐
1976年生まれ。新宿区在住のライター/編集者。パレオダイエットにくわしい人。普段はチャイナ服ではありません。ライター歴は18年ぐらい。科学の知見を自分のカラダで試していくのが趣味で仕事。
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