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    ドーパミン過剰時代に正気を保つ方法#3「ドーパミンを『上げる』技術・応用編」

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    2026年版・買っていいグリーンサプリ/避けたいサプリ

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    【2026年版】マルチビタミン完全ガイド

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最近のQ&A配信でいつも言ってますが、いま世界で空前の「プロテイン不足」が起きております。「いやいや、コンビニでも山ほど売ってるじゃないか」と思う方もいるでしょうが、実はその裏では、原料であるホエイプロテインの供給が壊れつつあるんですな。

 

その結果、プロテインが世界で大幅に値上がりしてまして、2024〜2025年で、ホエイプロテインの市場価格は50〜110%も上昇してたりします。特に高品質なホエイプロテインアイソレート(WPI)の価格は、1ポンド(約450g)あたり10ドル前後に達するケースもありまして、これは数年前の3倍程度になってたりするんですな。当然、これは私たちが購入するプロテインの価格にも反映されまして、以前は30ドル台で買えた2ポンド前後のホエイプロテインが、今では60ドル以上という価格帯が一般化しております。恐ろしいですねぇ。

 

では、具体的になにが起きているのかと言いますと、大きな変化は3つ存在しております。

 

  1. 世界的な“高タンパクブーム”:まず単純に、世界中で「高タンパク」の流行が加速しているってのがあります。筋トレブーム、ダイエットの高タンパク化、高齢化によるサルコペニア対策などなど、近年の健康まわりのブームが、どれも高タンパク摂取を前提にした方向へシフトしているんですよ。とくにここ数年は、「高齢者は従来の推奨量より多めに摂ったほうが良い!」って考え方が普通になってきたんで、ここから先も需要は右肩上がりになるんでしょうなぁ。


  2. しかし、プロテインの供給はそんなに増えない:プロテインの原料ってのは、ご存じのとおり牛乳がメイン。しかし、畜産ってのは簡単に拡大できるようなもんではないし、近年では「飼料価格の高騰」「気候変動による生産の不安定化」「メタン排出など環境負荷への規制強化」なんて要素が重なり合って、牛から1kgぶんのタンパク質を作るのに必要な資源コストも跳ね上がってるんですよ。つまり、需要は伸びてるのに供給は加速できないって問題が生まれてるわけです。

  3. マンジャロの普及による副作用:でもって、ここ数年は、さらにGLP-1受容体作動薬、とくにマンジャロ(チルゼパチド)の爆発的普及が、プロテイン不足に追い討ちをかけております。これらの薬は強力に食欲を抑えて体重を落としてくれるんだけど、「脂肪だけでなく筋肉も落ちやすい」って問題があるんですよ。食事量が減ることによりタンパク質摂取量も減り、そのせいで筋肉減少リスクが上がっちゃうんですな。そのため、最近は主にアメリカの医療現場を中心に「高タンパク食」が強く推奨されるようになりまして、さらにプロテインの消費量がブーストしちゃったんですな。“食べなくなる薬”が“タンパク需要”を押し上げているという、わけのわからない状況であります。

 

ここらへんの問題により、いまは世界中でプロテインが手に入らなくなってまして、私が作っている「ハイブリッド腸ファイバープロテイン」も値上げ待ったなしという状況であります。正直、本気で困っております。

 

となると、さすがに「ハイブリッド腸ファイバープロテイン」を買い続けるのもキツい!って人も出てくるでしょうから、ここでは「現時点でもそこそこ安価で買えるけど安全性も高い」プロテインを紹介しておきます。さすがに「ハイブリッド腸ファイバープロテイン」のようにレジスタントスターチを加えたような商品でオススメできるようなものはないんですが、「とにかくタンパク質だけ摂りたい!」という方には良いんじゃないかと。

 

商品の内容をチェックしてくれたのは、毎度おなじみアンダーソン先生でして、いま市場に出回っている商品にふくまれる重金属の量や、成分表示と実際に入っている成分量とのズレまで調べてくれているので、なかなかありがたいことになってるんですよ。

 

 

 

現時点での目的別トップ商品一覧

ってことで、上記データの中から、アンダーソン先生が推奨する具体的な商品をすべてピックアップしつつ、どう選ぶべきかを整理していきます。プロテイン難民の方は参考にしてくださいませー。

 

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その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?」の続きです!(#1,#2,#3,#4)

 

このシリーズでは、依存症の世界でよく見かける「自然回復」って現象をもとに、「悪癖が自然に改善しちゃう人は何が違うのか?」ってのを深掘りしております。「なんとなく酒がやめられたなー」とか「気づいたらタバコを吸う量が減ったなー」みたいな体験をした人たちのデータを参考にしながら、私たちの悪癖を改善するヒントを得ようってことですな。

 

というわけで、前回は「環境を変えてうまく悪癖を断ち切るには?」って話を終えまして、今回は「役割を変えて悪癖を断ち切るには?」ってところをチェックしていきましょう。

 

 

 

悪癖自然回復フィックス2.役割を変える

「役割を変える」ってのは、自分に求められる立場やふるまいの枠組みを変えることを意味してます。たとえば、親になる・部署を異動する・新しいコミュニティに入るみたいに、自分の立ち位置そのものが変わるケースですね。

 

役割の変化が自然回復につながる理由はシンプルで、私たちは「自分は何者か?」に合わせて行動する生き物だからです。どんな人でも、親になれば親らしく、リーダーになればリーダーらしく振る舞おうとするでしょう。
このときに、過去の悪癖がその役割に“似合わなくなる”と、無理に我慢しなくても自然とズレが生まれちゃうじゃないですか。たとえば、「親の自分がタバコを吸うのはマズいな……」とか「リーダーの自分が酒でベロベロな姿は見せられないな……」みたいな感じっすね。

 

これに加えて、人生での役割が変わると、

 

  • 生活リズムが変わる
  • 付き合う人が変わる
  • 優先順位が変わる

 

といった変化も同時に起きますんで、意志力でねじ伏せようとしなくても、「なんだか合わなくなったなー」みたいな環境ができやすいんですよ。これが、役割の変化が自然回復を後押しする理由であります。

 

では、実際に役割を変えるためにどうすべきか? 具体的な考え方を見てみましょう。

 

 

役割を変える実践法1 未来の役割を“先に演じる”

「未来の役割を“先に演じる”」ってのは、悪癖を無理にやめようとするんじゃなくて、「“悪癖をやっていない自分”を先に演じる」って考え方の手法であります。たとえば、

 

  • あなたが「夜中にスマホをだらだら触る」という悪癖を止めたいなら、「23時以降は読書家役」を演じる
  • あなたが「甘い物をつい食べ過ぎる」という悪癖を止めたいなら、「栄養を観察する人役」で買い物をする
  • あなたが「深酒してしまう」という悪癖を止めたいなら、「朝トレを欠かさない人役」で夜を過ごす
  • あなたが「仕事をサボってSNSを見る」という悪癖を止めたいなら、「締切絶対守るマン役」でデスクに座る 

 

みたいな感じですな。こんな感じで、「未来の役割を先に演じる」実験を繰り返すのが、この手法の基本的な考え方であります。

 

なんでこのやり方が良いのかと言いますと、心理学でいう「ピグマリオン効果」が働くからです。これはめっちゃ有名な心理現象で、先生から「この子は伸びる」と期待された生徒の成績が実際に上がったり、上司から「l君がリーダーだ」と言われるだけで発言量が増えたり、「あなたは誠実な人だ」と周りから評価が集まると不正をしにくくなったり……みたいなやつですな。人間ってのは“自分が演じている役”に合わせて行動を調整する生き物なので、役割を先に決めると、それに合わせて振る舞いを変えやすいんですよ。

 

これは社会心理学の実験でも繰り返し示されている現象で、たとえば「健康意識が高い人」と先生から言われた人は、与えられなかった学生よりも間食が少なかった、みたいな研究(R)もあったりします。それぐらい人間ってのは、自分の“意思”よりも“自己イメージ”に従いやすい生き物なんですな。

 

皆さまもご存じのとおり、人間の意志の力ってのはめっちゃ弱いし、使いすぎると消耗しちゃうかもしれない(※現在は議論あり)性質を持ってるんで、下手にここに頼らないほうが無難。「やめるぞ!」とがんばるのではなく、「自己イメージ」を強くしたほうが自然と悪癖が減る可能性が高くなったりするものなんですな。

 

そこで登場するのが、「未来の役割を先に演じる」ってアプローチで、具体的には以下のように実践してみてください。

 

 

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その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?」の続きです!(#1,#2,#3)

 

このシリーズでは、依存症の世界でよく見かける「自然回復」って現象をもとに、「悪癖が自然に改善しちゃう人は何が違うのか?」ってのを深掘りしております。「なんとなく酒がやめられたなー」とか「気づいたらタバコを吸う量が減ったなー」みたいな体験をした人たちのデータを参考にしながら、私たちの悪癖を改善するヒントを得ようってことですな。

 

というわけで、前回から「環境を変えてうまく悪癖を断ち切るには?」って問題に取り組んでまして、今回もその続きを見てみましょう。

 

 

環境を変える実践法3 「悪癖が似合わない時間帯」をつくる

悪癖をどうにかしようとすると、多くの人は「一日中気をつけるぞ!」「常に意識して、誘惑に勝ち続けるぞ!」などと意気込むわけですが、この発想がだいたい失敗に終わるのは皆さまご存じのとおり。人間の意志力なんてもろいもんだし、そもそも「ずっと気を張る」なんてのは不可能ですからね。

 

そこで重要になってくるのが、「1日のうちに悪癖が似合わない時間をつくる」って発想であります。どのタイミングでもいいので「この時間帯だけは悪癖が浮く」みたいなゾーンをつくるって発想ですな。

 

ここで重要なのは、この時間帯を「悪癖を禁止する時間」ではなく、「悪癖とは世界観が違う時間」として考えることです。たとえば、

 

  • 図書館に入ったら、スマホで動画を垂れ流す空気じゃなくなる。
  • 美術館で展示を見てる時間に、SNSを開くやつはいない。
  • サウナでととのっている間は、間食や酒を飲む気にはなれない。
  • 神社や寺で静かに歩いてるときに、ネットの炎上をチェックする気にはならない。
  • 早朝の散歩中は、ギャンブル動画を見る気にはなりにくい。
  • 筋トレのインターバル中は、菓子を食いながらダラダラできない。
  • 電車の座席で本を開いたときは、ショート動画に戻りづらくなる。

 

みたいなことです。どの例も、その悪癖を禁止しているわけではなくて、その場の空気が“悪癖をダサく見せちゃって、「なんとなく今やる雰囲気じゃないよなー」って感覚を生むじゃないですか。このような「浮く感じ」「場に合わない感じ」を、1日のどこかに人工的につくろうぜってことですね。

 

以前にも見たとおり、自然回復が起きる人に共通しているのは、「その行動がなんか合わなくなった」という感覚でした。悪癖が自然に減った人ってのは、決して欲求がゼロになったわけではなく、「なんか、悪癖がその場の空気にマッチしないなー」みたいなズレを感じることで、なんとなく悪い習慣が減ってたわけっすね。なので、もし「ついスマホを触ってしまう」って悪癖に悩んでいるなら、1日のある時間帯だけ「スマホを触らない」ではなく、スマホが似合わない空気をつくるのがコツになります。

 

では、「悪癖が似合わない時間をつくる」にはどうすればいいのか? ざっくり以下のような手順で考えてみてくださいませ。

 

 
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著者イメージ

鈴木祐

1976年生まれ。新宿区在住のライター/編集者。パレオダイエットにくわしい人。普段はチャイナ服ではありません。ライター歴は18年ぐらい。科学の知見を自分のカラダで試していくのが趣味で仕事。

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