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  • 【読書週間におすすめの1冊⑫】『マネマネサイコトロピック』

    2016-11-07 18:00

    こんにちは、メルマガの中の人兼ツイッターの中の人・Kです。
    10月27日~11月9日は読書週間中、毎日1冊、おすすめの本を紹介中♪

    月曜日なんてこなければいいのに。
    テストもバイトも塾も。
    面倒なことはぜ~んぶ誰かに押し付けて。

    あーあ、自分がもう一人いたらいいのにな。

    今日は、そんな夢を叶えた少女のお話をご案内します。


    ▼自分のコピーを手に入れた少女の結末は?
    『マネマネサイコトロピック』

    かいりきベア 原作・原案/結来月 ひろは 著/しおみづ イラスト 
    ◆特設サイト

      
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    【あらすじ】

     進学校に通う高校二年生の二条マヤは、毎日勉強漬けで忙しい日々を送っていた。

    「自分がもう一人いればいいのにな――」

    そんなことを考えていたある日、“どんな願いも叶うアプリがある"という噂を聞いたマヤは、半信半疑で噂のアプリに願いをかける。
    すると目の前に、もう一人の自分『イミテーション』が現れた――! 

    1週間後。
    テスト返却日に好成績を収め、クラス中の注目を集めるマヤの姿があった。

    「神様、ズルしてゴメンなさい♪」

    その後もイミテーションを増やし続け、すべてがうまくいくと思ったマヤだったが、『14番目』が現れたことで少しずつ計画が狂いはじめる……。


    本書は同名ボカロ楽曲のノベライズなのですが、
    楽曲の中の世界観が余すことなく、さらに
    よりリアルになって、表現されています。

    「もう一人の自分を手に入れる」。
    誰もが一度は思い描いたことがある夢を
    本作では、「アプリ」によって叶えた――という
    とっても現代チックな導入でストーリーが進んでいきます。

    ▼中の人イチオシのシーン

    ――誰もが憧れる自由気ままな生活。
    今のマヤにはそれが可能なのだ。
    ――イミテーションがいる限り、この生活は続いていく。
    マヤの幸せは保障されたも同然だ。
    「私の夏休みはずっと続いていくんだ!」
    暦が夏を終えた今日、マヤの夏休無期延長が決まった。

     
    学校へは自分の『イミテーション』を向かわせて、
    自分は家でのんびり過ごす――誰もが憧れる生活に突入したマヤ。
    ところがこの日から、少しずつ少しずつ、歯車が狂っていきます。

    マヤはどうなってしまうのか?
    アプリは誰がつくったものなのか?

    そして、もしかしたら――
    自分が知らないだけで、どこかにそんなアプリがあって、
    電車で隣に座った見知らぬあの人や、
    今日一緒に食事をしたあの子も、
    誰かのコピーなのかも……?
    もしかしたら、●●も――

    一度考え始めると、なかなか離れない疑惑。

    現実が静かに浸食されていく恐怖をぜひ、秋の夜にお楽しみください――。




    以上、中の人・Kが、
    読書週間におすすめの1冊⑫『マネマネサイコトロピック』を紹介しました♪

  • 【読書週間におすすめの1冊⑪】『こちら、幸福安心委員会です。』

    2016-11-06 17:00

    こんにちは、メルマガの中の人兼ツイッターの中の人・Kです。
    10月27日~11月9日は読書週間中、毎日1冊、おすすめの本を紹介中♪

    日曜日の夜ですが――幸せですか? 義務ですよ?
    幸せじゃないなら――●●されちゃうかも?な世界を描いた
    大人気ディストピア小説シリーズをご案内します!


    ▼魅力的なキャラクターたちとともに、
     みずべの公園市国で充足した時を過ごす――
    『こちら、幸福安心委員会です。』

    うたたP 原作/鳥居羊 著/wogura イラスト
    ◆特設サイト

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    【1巻あらすじ】

     巨大ウォーターフロントにある「みずべの公園市国」。そこは完全で完璧な女王サイレン と呼ばれるAIが統べる国家だ。サイレンは自らの分身である“オンディーヌ”と、市国 民の中から選ばれたエリート集団“幸福安心委員会”を使って市国民を監視・統括し、「幸福度100%」国家を目指して歌い続けていた。幸福安心委員会のインターン生・漣は“不幸分子”を取り締まる日々の中で、この国の真実を見出していく―


    全6巻の本シリーズ。
    中の人が各巻を読んでいたときの気持ちを
    ネタバレなしの短文でまとめていくとこんな感じです。

    1巻:「監視・管理された幸せ」って本当に幸せなの? サイレン女王は何者?
    _人人人人人人人人人人人人人人_
    > 1巻ラストで、衝撃の展開 <
     ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

    2巻:緑の子が気になる! そして初音と漣くんの関係はどうなるの?
    3巻:新キャラが続々登場するも、引き続き
    初音と漣くんの幸せを応援。
    4巻:
    緑の子の暗躍っぷりにときめきつつ、初音と漣くんの幸せを応援。
    5巻:凛ちゃんの幸せを応援してたら、解兄さんが大変なことに…!
    6巻:もう、初音も凛ちゃんも蓮くんも煉くんも、みんな幸せになってほしい…。


    結論
    気付いたら、サイレン女王が統べる
    みずべの公園市国民たちの幸福を
    心から願っている

     
    ↑は半分冗談としても、
    幸安委員インターとして彼らと日々任務に奮闘しているような気分になったり、
    みずべの公園市国でサイレン女王に視られている気分になったり、
    初音と凛ちゃんのガールズトークを隣で聞いているような気分になったり…
    季節の移り変わりとともに、彼らと心の距離が近くなれたような
    不思議な充足感があるシリーズです。

    もちろん、原作楽曲ファンみんなが知りたかったであろう
    「サイレン女王」の秘密と、「みずべの公園市国」の謎に迫る
    シリアスパートもしっかり完璧に充実しているので、ご安心ください。

    読書の秋に読破するにはうってつけの長編シリーズ。
    読後は全巻収納BOXとともに、感動を閉じ込めておくのもオススメです♪




    以上、中の人・Kが、
    読書週間におすすめの1冊⑪『こちら、幸福安心委員会です。』シリーズを紹介しました♪

  • 【読書週間におすすめの1冊⑩】『泡沫少女とイデアの少年』

    2016-11-05 17:00

    こんにちは、メルマガの中の人兼ツイッターの中の人・Kです。
    10月27日~11月9日は読書週間中、毎日1冊、おすすめの本を紹介中♪

    今日11月5日は「いい林檎の日」。

    ということで、「赤い実」が重要なアイテムとなるボカロ小説をご案内します。


    ▼”憂欝”が”ドキドキ”に変わる瞬間、一歩踏み出せる気がする――

    『泡沫少女とイデアの少年』
    yukkedoluce(大歳 祐介) 著/なじょ イラスト
    ◆特設サイト
    ◆試し読み

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    【あらすじ】

    ――永遠の世界でただ一人、死の呪いがかけられた少女・イル。
    ある日、イルは立ち入ることを禁じられた永遠の街へと足を踏み入れ、時計塔守の少年・マドと出会う。動き出したふたりの運命の歯車は、誰にも止められない。

    ――世界がまだ有限だった頃、そこは炎に染まる真っ赤な世界だった。戦争によって、記憶を失った少年・エデクは、悲しみのない世界を求め、双子の弟・ウェルドとともに奔走する。あらゆる悲しみを乗り越えた先に待つ結末とは?

    永遠の世界の物語“泡沫少女"と、有限の世界の物語“イデアの少年"
    物語はいま、ひとつに。 


    「永遠の世界」を描くストーリーと
    「有限の世界」を描くストーリーが交互に展開される本作は、
    様々な伏線が貼り巡され、それらが最も美しく、最も切ない形で
    昇華されていきます。

    ▼中の人イチオシのシーン

    ――僕の名は、■■■。
    無限の世界の、創世主(オリジナル)だよ。


    超ネタバレ部分だけ伏せていますが、↑の台詞は、
    交互に展開されていく物語が大きな転換期を迎えるシーンで登場するためか、
    編集作業中、何度読んでも鳥肌が立った印象的な台詞です。

    幸せだけが全てではない、‟リアル”な‟ファンタジー”の世界観に
    どっぷり浸りたい方に、
    お勧めしたい1冊!


    そして内容以外にぜひ注目いただきたいのが、本の装丁

    「泡沫少女」に登場する老人の書斎にそっと置かれていても
    不思議ではない、古書を思わせるデザイン
    重厚なゴールドの箔押しの書名が添えられてるカバーは
    yukkedoluce氏のイメージを忠実に再現。

    さらにカバーをめくると、yukkedoluce氏お手製の、
    本作の世界地図がお目見えします。
    こちらも古めかしい地図をイメージして、
    ザラザラした質感の用紙に、インクが少しだけ滲み
    世界観を盛り上げています。

    紙の書籍でしか表現できないことを
    たっぷり詰め込んだ1冊。

    ぜひ手に取って、装丁からじっくり味わってもらえたら嬉しいです♪



    以上、中の人・Kが、
    読書週間におすすめの1冊⑩『泡沫少女とイデアの少年』を紹介しました!