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「ラーマガ」#144
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「ラーマガ」#144

2017-09-30 00:00
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    北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
    「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
    #144

    ・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
    ・2017年9月30日発行(月3回)9月第3号(通刊 第145号)

    【目次】

    ■巻頭コラム
     『百年続くという意味』(山本剛志)

    □クロスレビュー「必食の一杯」
      豚骨麺 あの小宮@都立大学「らーめん」

    ■ラーメン実食レビュー
    【北島秀一】
      七志とんこつ編 大倉山店@大倉山「七志らーめん」

    【山路力也】
      中華そば 勝本@水道橋「塩そば」
      一風堂 上野広小路店@上野広小路「赤丸新味」
      どうとんぼり神座 ペリエ千葉店@千葉「炙りチャーシューラーメン」
      きまはち家 たすろう商店@村井「ど煮干そば」
      博多一双 祗園店@祗園「ラーメン」
      麺屋 辛だるま@天神南「旨辛玉子とじ麺(激辛)」
      南京千両本家@南久留米「ラーメン」

    【山本剛志】
      お茶の水、大勝軒@神保町「もりカレー」
      次男坊@立川「黒豚ハード味玉入り」
      tokyo hoajao style IKEDA@草加「パクチーラーラー麺」
      有坂@高崎「らぁめん」
      スミス@宮城野原「ニボ味噌らーめん」
      仁屋@広瀬通「中華蕎麦」
      元祖長浜屋@赤坂「ラーメン」
    □拉麺人インタビュー 
     石塚和生<ドゥエイタリアン 店主>③
     『厨房にいるのが好きなんですよね』(聞き手:山路力也)

    ■ラーメン活動月報(9月)

    □告知/スケジュール

    ■編集後記

    ■巻頭コラム
    『百年続くという意味』山本剛志

     福岡県久留米市で「とんこつラーメン誕生祭 久留米で生まれて80年」が開催された。これは、久留米の南京千両が創業してから80年を記念したイベントで、九州各地から集まった豚骨ラーメンに参加者が列をなし、完売する人気ぶりに驚いた。だが、この「80周年」には前史がある。私はその日、西鉄久留米駅構内の食堂街に入っている「光華楼」を訪問した。ここは1917(大正6)年創業で、今年で創業100周年を迎えている。「南京千両」のご主人も光華楼を訪れ、豚骨スープのヒントをチャンポンに得たと言われている。

     「創業100年」という言葉はただごとではない。先日、東京の製麺所として知られる「大成食品」が創業100周年を記念して記念式典を開催した。私も会場に伺わせていただいたが、現在の鳥居憲夫社長は三代目。当たり前だが、事業を100年続けるためには三代続かなければならない。しかも、その間には戦争と戦後の物資不足、高度経済成長やバブルに伴う職業感の変遷が次々とある。近年では、人手不足による廃業も相次いでいて、それらもくぐり抜けた上での100年には大きな意味があると思う。

     銀座の老舗「萬福」は1929(昭和5)年創業で、今年で88年。創業者の孫が、三代目として暖簾を守っている。日本で一番古いと言われる、尼崎の「大貫本店」は1912(大正元)年創業で、今年で105年。こちらの店主は四代目。どちらも、単に店を継いだわけではなく、創業者からの想いを受けつぎ、同世代を生きる我々に、自分の店の味を提供している。もちろんその味は同じではなく、時代に合わせながら、これまでの客を裏切らないように改良されている。

     日本におけるラーメンの歴史は、「浅草来々軒」の創業から数えても107年。この業界で100年続く老舗は稀有な存在である。これからの店が100年続くためには、少なくとも三代、人と味を伝承できるようになっていなければいけない。


    □クロスレビュー「必食の一杯」

     一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は8月にオープンした話題の新店「豚骨麺 あの小宮」の 「らーめん」を、山路と山本が食べて、語ります。

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    豚骨麺 あの小宮@都立大学
    「らーめん」750円
     
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