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北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
#143

・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
・2017年9月20日発行(月3回)9月第3号(通刊 第144号)

【目次】

■巻頭コラム
 『久留米豚骨ラーメン80年』(山路力也)

□クロスレビュー『必食の一杯』
  中華そば あの小宮@都立大学「中華そば」

■ラーメン実食レビュー
【北島秀一】
  支那そば 勝丸@目黒「極上焼き干しラーメン」

【山路力也】
  タンタンタイガー@蔵前「汁なし担々麺」
  龍圓@浅草「担々麺」
  麺処まるは RISE@澄川「貝出汁醤油」
  極味噌 吟屋@川中島「牛骨正油らぅめん」
  きまはち家 たすろう商店@村井「豚骨醤油ラーメン」
  気仙沼 かもめ食堂@祗園「ネギラーメン」
  IPPUDO TAO FUKUOKA@天神「TAO醤油」

【山本剛志】
  ソラノイロNIPPON@東京「神山すだちの温かけ」
  二代目にゃがにゃが亭@三河島「味噌そば」
  時茂@草加「鶏白湯塩ラーメン」
  風人@高崎問屋町「淡麗塩そば」
  みずさわ屋@陸前落合「中華そば」
  おり久@陸前落合「野菜ラーメン赤味噌麺半分」
  一蘭@糸島市「市場系とんこつ」

□拉麺人インタビュー 
 石塚和生<ドゥエイタリアン 店主>②
 『本気で料理をやろうと思った瞬間』(聞き手:山路力也)

■侃々諤々!
 『ラーメンの麺は啜る?啜らない?』

□告知/スケジュール

■編集後記


■巻頭コラム
『久留米豚骨ラーメン80年』山路力也

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 今年は久留米豚骨ラーメン80周年というメモリアルイヤーです。久留米ラーメンは言わずと知れた白濁豚骨ラーメン発祥。九州の豚骨ラーメンはもとより、全国いや全世界の豚骨ラーメンは久留米から伝わっていきました。その嚆矢が久留米の老舗「南京千両」で、南京千両の創業が昭和12(1937)年なので、今年が80年ということになるのですね。

 これはラーメン好きでも時々誤認している部分でもありますが、南京千両が生み出した豚骨ラーメンは、横浜中華街の鶏ガラベースの清湯醤油ラーメンを模して豚骨で作ったものであり、白濁ではなくて豚骨清湯醤油でした。その後、屋台ラーメンの「三九」が間違ってスープを濁らせてしまったのが白濁の発祥と言われています。

 今でこそ久留米ラーメンといえば濃厚なド豚骨というイメージがありますが、そういう歴史的背景から、久留米のラーメンは本来あっさりとしたものでした。さらに麺も中太のストレート麺を柔めに茹でるのが基本でした。その後、様々なラーメン文化習合が行われていく中で、呼び戻しの濃厚なスープというスタイルが出来上がっていったのです。

 来る10月14日、15日には久留米で久々にラーメンイベントが開催されます。その名も「とんこつラーメン誕生祭」。久留米をはじめ九州の豚骨ラーメン店が集結する、豚骨ラーメンだけのお祭りです。私もお祝いがてら足を運びたいと考えています。


□クロスレビュー『必食の一杯』

 一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は8月にオープンした話題の新店「中華そば あの小宮」の 「中華そば」を、山路と山本が食べて、語ります。

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中華そば あの小宮@都立大学
「中華そば」800円